カテゴリー「そば屋の休日」の記事

2017年1月30日 (月)

旅に出たときぐらいは、そば以外のものを食べたい!

毎日そばを食べているのだから、
旅行に出たときぐらいは、
他のものを食べたいな〜〜、
と思っているのだが、
なかなか、そうもイカないようだ。

高崎の街で、
どこかで昼でもいただこうと思って、
ブラブラと歩いてみた。
ネットで調べる方法もあるが、
なんの先入観もなく、ふらっと、
気に入った店に入ってみるのも、
旅の楽しみなのだ。

出来れば、普段食べない、
普通のお米のご飯を食べたい。
魚や野菜の煮付けをおかずにしてね。
駅の中のチェーン店のようなところではなく、
個人で頑張っているような店に入りたいな。
などと思いながら高崎の駅の周辺を歩いてみた。

ところがねえ、
あまり、目に留まるような店が見当たらない。
カウンターだけのラーメン屋さんや、
見た目はおしゃれな、イタリア風ごった煮うどんの店や、
インド風汁かけご飯の店は目立つ。
でもねえ、普通の和食屋さんが、見当たらないんだねえ。
歩き疲れたし、時間もなくなってきたので、
結局、それまで、あえて無視をしてきた、
「そば」の看板の店へ。
天丼とのセットがあったので、それをいただく。
昔ながらのお店で、良心的な値段で、
頑張っている。
多くのお客さんで、狭い店内は賑わっていた。

さて、四万温泉には二泊したので、
あいだの昼は、温泉街に出ていただくことになる。
が、小さな温泉街、食べるところが限られている。
表にメニューの出ていないうなぎ屋と、
そば屋が二軒、中華料理屋は定休日、
おしゃれだけれど、素人感が漂うカフェ、
旅館の食堂のうどん。

それしか選択肢が無いので、
必然的に、片方のそば屋へ。
温泉地にかかわらず、
しっかりと手打ちされたそばで、
なかなか良かった。
私には苦手な酒も、そこそこのものだった。

そして最後の日は、
真田信繁とも関わりのある沼田へ行ったのだが、
ここでも、つい目に入る「そば屋」を無視して、
街なかを歩いてみる。
新しく建てられたばかりらしい、
中華料理店で食事。
ランチメニューだったけれど、
まあ、いただきました。
、、やっぱり、そのへんのそば屋のほうがよかったかな、、。

ということで、
旅に出ても、そば屋から離れられないのだ。
というか、
長野を歩いてみてもそうだが、
普通のご飯とおかずを出してくれる店が、
街なかから減っているのだね。
多いのはラーメン屋さんと、
イタリア風の食べ物屋さん。
そういうのが、時代の好みなのだろうか。

その中でも、
しぶどく生き抜いているのが「そば屋」なのかもしれない。
店にもよるかも知れないが、
旅先で入っても、それとなく、
心落ち着ける気がする。
いや、それも、自分がそば屋をやっているから、
感じることなのだろうか。

そんな旅する人の、
拠り所にもならなくてはねえ、そば屋は。
それにしても、
この頃の外食の姿は、
う〜〜ん、これでいいのかなぁ、
と、年寄り的に憂いてみたりする。

四万温泉「小松屋」さんのそばです。

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2017年1月21日 (土)

二泊三日の湯治では治らない、私の病気。

  「昔の人は、長い時間をかけて、
歩いてこの山奥の温泉にやってきたのですよ。」
 68歳だという宿の社長さんは、
飄々とした風貌で、そう語る。
 「そして、何日も滞在して、
病気や傷の治療をしていたのですね。
 それが、湯治(とうじ)というもので、
温泉の本来の目的だったのですよ。」

 群馬県にある四万(しま)温泉は、なるほど、
谷あい深くに、細長く伸びた、閑静な温泉街だ。
その中にある積善館本館は、
江戸の初期、
元禄年間に建てられた建物が残っている。
あれ、善光寺の本堂より古いのだね。

と言っても、その後、増築や改築が繰り返され、
その頃の建物が残っているのは、
玄関の周辺だけなのだそうだ。

1_1

それにしても、時代を感じさせる、
木造の建物が連なっている。
宮崎駿さんのアニメのモデルになったとか。

この宿で、夕方、歴史探訪ツアーなるものがあり、
社長さん自ら、話を聞かせてくれるのだ。

その話によると、
昔は廊下が外側にあり、
そこで、七輪などを使って、
食事の準備をしたのだそうだ。
客は、そうして自炊しながら、
長い時間をかけて、
身体を癒やしていたのだね。

1_2


この宿では、今は自炊こそ出来ないが、
古い建物と簡素な食事で滞在する、
「湯治スタイル」という温泉の楽しみ方を提案している。

そこでせっかくの正月休みを、
この宿で二泊することにした。
何しろ一泊二食つきで七千円ちょっと。
この値段も魅力的だ。

部屋は古くて、隙間風が通るのではないかと思ったら、
しっかりとキレイにしてあって、
自分で敷く布団もそこそこのもの。
食堂でいただく食事なんぞも、
予想以上に質の高いものだった。
さすがに、後ろに高級旅館を併設しているだけあって、
それなりの、盛り付け、味付けで感心してしまった。

そんなことで、湯に入っては、
こたつでウトウト、
百薬の長と言う薬を、
仕方なしに飲みながら、
俳句の本なんぞを、眺めながら過ごさせていただいた。

昔の人は、
こうして、温泉に入って、
ゴロゴロと過ごして、病気を直していたのだろう。
簡素な食事でも、充分だったのだね。

おかげで、ゆっくりと過ごさせていただいた休日。
でも、二泊では足りないなあ。
せっかくの湯治だから、
一月ぐらいは居たいなあ、、。

ということで、
私の「怠け病」は、湯治では治らない様子。

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2015年10月15日 (木)

観光客であふれる金沢!

金沢の駅に降りて、びっくりした。
どうして、こんなに人がいるのだ。
駅前には、立派なアーチがあり、
近代的な建物に囲まれている。
何しろ、私の金沢駅の記憶といえば、
三十年近く前で、
駅前といえば、うら寂しい、古い建物が並んでいたのだ。

自転車を借りて、有名な「近江町市場」へ行けば、
カメラを構えた観光客がぞろぞろ。
ちょうど昼時とあって、市場の中の食堂には、
どこも長い列ができていたりする。
観光客の目当ては、一杯三千円近くする海鮮丼。
店頭の写真を見ると、
エビ、カニ、サーモン、マグロ、イクラなんぞが、
どんぶりに溢れんばかりに盛られている。
あれ、地元の魚は?

ということで、
私は、ちょっと奥まったところの食堂で刺身定食1,200円。
天然のブリ(まだワラサ級だけれど)、スズキが、かなり厚めに切ってあって、
これで充分。

Photo
今回の旅の目的は、美術館で絵の鑑賞。
「鴨居玲(かもいれい)」という、
前から気になっていた画家の作品を、
じつに、静かな雰囲気の中で堪能することが出来た。

思った以上に、迫力のある作品だったので、
美術館を出て、
直ぐ目の前の、回遊式庭園として有名な「兼六園」で、
静かに頭を冷やそう、、、、、
と思って入場券を買って入った。
ところが、ところが、
中に入って、これまたびっくり。

あれだけの広い庭を、
埋め尽くすぐらいの人で溢れている。
共通のワッペンをつけた、
日本人の団体もいれば、
中国、あるいはほかのアジア系の人達の団体もいる。
欧米人らしきグループもいたり、
アラブ系と見られるツアー客もいた。
その中で、結婚式の延長なのか、
新郎新婦を先頭に、ぞろぞろ歩く集団もいたりして。
確か今日は、平日だったよなあ。

金沢城は、
昔は大学があって、中には入れなかったのに、
今では、いくつかの建物が復元されて、
すっかりと整備されている。
こちらも、多くの人が、
行ったり来たり。
そういえば、浅野川の向こうに、
古い建物が残る、茶屋街があったなあ、
と思いだして、
借りた自伝車でキコキコと行ってみる。
(実際には、よく手入れされた自転車で、
キコキコ音がすることはない。
 私の骨の擦れる音かもしれない、、、、。)

と思って行ってみると、
ここもぞろぞろ人が歩いているではないか。
午後の四時過ぎ、
どうして、こんなに人が歩いているの。
長野の善光寺だったら、
土産物屋は店じまいを始める頃なのにね。

人通りの途切れるのを待って、
写真一枚。

Photo_2

う〜ん、
金沢は、北陸新幹線の開通の影響もあって、
観光客の興味を引いているようだ。
でも、
それだけではない。
何気ない街並みを、
観光客の期待に沿うように、
長い時間と、お金をかけて、
作り上げてきたのだね、
古いものだけでなく、
今回は行かなかったが「21世紀美術館」のように、
新しいものを引き入れている。

こういうところは、
長野の街も、見習っていいと思う。

でもねえ、
観光客だけで溢れる街も、
また一つ、深い魅力に欠ける気がする。
住む人と、訪れる人との、
本音でのやり取りができるような交流が、
自然にできればいいのになぁ。

とにかく、
長野から金沢は近くなった。
今までは、JRの会社をまたいでいることもあって、
列車の接続が悪く、四時間近くかかっていた。
それが、北陸新幹線では、一時間と少し。
帰りに、
金沢駅を出た時に、
プシュッと開けた缶ビールが、
お酒が苦手な私が、飲み終わらないうちに、
「まもなく長野に到着します。」
のアナウンス。
あ〜あ。

、、、、二本目ですけれど。

「乗り物は早くなった。
 人は孤独になった。」
古いチャップリンの映画の中に、
そんなセリフがあった気がする。

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2015年1月27日 (火)

時代に取り残された、いや、取り残った宿で。

なにやら、近頃は、
古いものを見ると、やたらと懐かしく思えてくる。
いやだねえ、歳をとった証拠だ。

例えば旅行に行くにしても、
設備の整った建物や部屋は、かえって落ち着かない。
四角いきっちりとした部屋に寝かされると、
なにやら、ある種の病院に押し込められたような気がする。
だいたい、かすかなエアコンの音なんぞが気になって、
夜中に、何回も起きてしまうのが常なのだ。

それが、隙間風のあるような古い部屋に寝かされると、
朝までぐっすりと眠れる。
これは、歳のせいというより、
長年の貧乏性のせいかもしれないなあ。

ということで、
お休みを頂いて、
国の登録文化財に指定されている建物の、
実に古めかしい温泉旅館で過ごさせていただいた。

で、本当に古いのだよね。
階段の手すりはすり減っているし。

Masuya1
ガラス窓から見える風景は、
微妙にゆがんでいるし。

Masuya6

階段の板がすり減って、
滑りそうだし。

Masuya5
風呂場につながる廊下には、
古いポスターが貼ってあったり。

Masuya4
部屋の番号は、墨書きで、
釘で打ち付けてあったり。

Masuya7
なにやら、
昔はこうだったなあ、
みたいなことを、思い出させてくれるような宿だった。

お世話になったのは、長野は青木村にある田沢温泉の、
「ますや」という旅館だ。

Masuya8
ここ田沢温泉は、
お湯がぬるいことで有名。
それだけ長湯ができるということだ。
この宿でも、さすがに冬は多少の加温をしているとのことだが、
露天風呂なんぞ、一度入ったら、
30分ぐらいは上がることができない。
身体が温まらないのだ。

長湯の苦手な私だが、
この湯はのぼせる心配がないので、
ウトウトとしながら入ることができた。
露天風呂の横の笹薮に、
カラスがやってきて、
あんぐりと口を開いてこちらを見ている。
この寒空に、ぬるい湯に浸かっているなんて、
カアと声も出ないほど、あきれている様子だ。

この宿には、なんと、
島崎藤村が滞在したという部屋が残されている。
私の泊まった部屋の、
ちょうど向かいの建物だという。

Masuya3
おかげで、
私なりにのんびりと出来た冬休みだった。

地元、長野には、
まだまだ、いいところがあるのだね。

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2014年9月16日 (火)

山小屋恐るべし〜生ビールが飲める。それと、、、。

先週頂いた休みで、北アルプスの入り口の、
燕岳(つばくろだけ)に登ってきた。

燕岳といえば、多くの長野県人は、
「ああ、中学校の時に登ったよ。」と答える。
今では、あまり行われていないようだが、
しばらく前まで、長野の中学では、
学校登山でこの山を登っていたのだ。

つまり、中学生でも登れる山なのだ。

だから、還暦を迎えた私だって、
登れないことはない、、、
という、乱暴な理屈をつけて、
運動不足の体に鞭打って、
標高差1,400メートルの急登に挑んでみた。

朝早く登って日帰りをする人もいるが、
さすがに、そんな無理はききそうもないので、
頂上近くの山小屋に一泊することにした。

6時間近くかかって、
なんとかその山小屋、燕山荘(えんざんそう)に到着。
そこから山頂までは、1時間ほどの、
気軽な往復だった。

さて、その山小屋がすごい。
何しろ生ビールが飲めるのだ。

Tubakuro1
標高2600メートルを超える稜線の上で、
まさか、生ビールが飲めるとは思わなかった。

ついでに、ワインも飲めてしまう。

Tubakuro2
この山小屋は、
昭和のはじめに建てられたもので、
柱や梁には、チョウナで削ったあとが残されている。
私が若い頃は、山小屋風の内装の喫茶店などが流行ったが、
ここはまさに、「風」がとれて、山小屋そのものの建物なのだ。

人気の登山コース、そして、人気の山小屋とあって、
平日といえども結構な人数が泊まっている。
その食事風景がこちら。

Tubakuro3

スタッフが、人数を聞いて、
席の空きの無いように、順番に案内してくれる。
ご飯や味噌汁は自分で盛るので、
皆さん和気あいあいと、
お櫃を渡したり、大皿に盛られた煮物を回したりしている。

その食事はこんな感じ。

Tubakuro4
チーズハンバーグに魚の焼き物、
サラダの盛り合わせに、フルーツの盛り合わせまで付いている。
山小屋の食事としてはまあまあというか、
過ぎたものだ。

ある、日本一の高い山に登った時には、
山小屋の食卓には、一人ずつ、
魚の缶詰がまるごと置かれていたっけ。
それに比べて雲泥の差。

しかも、気がついたのは、
ハンバーガーが、まだ、温かいことだ。
これだけの人数の食事を作って盛りつけて、
温かさの残った状態で出すには、
それなりの工夫があるのだろう。

かく言う私は、
若いころ、スキー場のホテルで働いていたことがある。
多い時には500人を超える人が泊まるホテルで、
その食事の用意は大変だった。
昼過ぎから、大鍋に湯を煮立てて、
その中に袋入りのレトルトハンバーグを入れ、
茹で上がると大ざるに開け、
はさみで袋を切り裂いては皿に盛っていく。
そうして、大きなワゴンの棚に、重ねていく仕事をしていた。
食堂は、一度に入りきれないから、
二回転から三回転する。
その度毎に、ワゴンからハンバーグの皿が、
テーブルに運ばれていく。
もう、何時間も前に盛った皿だから、
ハンバーグは、すっかり冷めて硬くなっている。
そういう食事を、スキー客は文句も言わずに食べていたし、
そして、それが当たり前だった時代だった。

なのに、
今では、
こんな山の上でも、
温かいハンバーグを出せるようになっているのだ。
きっと厨房には、一度にたくさんのハンバーグを加熱できるコンベックスオーブンがあり、
手際よく配膳する、キビキビとしたスタッフがいるのだろうなあ。

ついた日はガスに巻かれていたが、
翌日は素晴らしい天気に恵まれ、
アルプスの稜線を、しっかりと望むことができた。
山の上に泊まったからこそ、
このような経験ができたのだろう。

山から降りてきても脚も痛くならず、
まだまだ元気で登れるな、、、、
と思っていたら、、、
2日ほど経ってから、
アイタタタ!という状態になってしまった。
やはり、歳相応に、こたえているようだ。

朝日に染まっていく燕岳。

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2014年1月27日 (月)

冬に美味しいもの。「越前ガニ」と「そば」。

パソコンの入れ替え作業をしていて、
なかなかブログが書けなかった。
すみません。

やっと、休みを頂いて、
福井まで各駅停車を乗り継いでの旅。

冬の福井で有名なものといえば、
こちら。

Suisen
越前岬周辺に自生する、
スイセンの花。
一月下旬、この寒い季節に、
日本海の荒波を見下ろす崖に、
びっしりと花を咲かせている。
下向きに咲く、慎ましやかな花だ。

その海から、
冬に穫れる美味しいもの。
そう「ズワイガニ」。
ここ福井の海で穫れるものは、
「越前ガニ」と呼ばれて珍重されているそうだ。

この海は、海岸から急に深くなっているため、
身のしまったカニが穫れるという。
どれどれ味見をしてみるか、、、
と思ったら、あれっ、
相当の覚悟を決めないといけない。
何しろ値段が高いのだ。

Kani1
しかし、
食べて見るとその味に納得。
だいいち、香りがものすごくいいし、
身が充実している。
手に匂いが残らない。
なかなかだねえ。

Kani2
脚に付けられた、
この黄色いタグが、
福井の海で穫られた「越前ガニ」であることの、
証明になるらしい。
なるほど。
これで当分、
他のカニが食べられなくなるだろうなあ。

越前ガニが食べられるのは、
11月から3月まで。
冬の寒い季節が一番美味しいとのことだ。

そして、冬に美味しいのは「そば」も同じだ。
秋に収穫されたばかりの「新そば」もいいが、
冬には甘味も増して、
ぐっと味が深くなる。
寒いから、温かいそばを食べたくなるが、
ここは我慢して、冷たいそばを召し上がっていただくと、
その味の奥行きを感じていただけるはずだ。

さて、福井では「越前おろしそば」が有名。
辛味大根をすりおろして、そばの上に載せていただくもの。
今回は、そば屋を廻る余裕はなかったけれど、
福井駅前の「福そば」さんでいただいた。
こういうのも面白いかも。

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2013年10月22日 (火)

今年のきのこは?

九月中頃から、
長野はずっと雨が降らなかった。
畑に蒔いた種の芽が出ず、
ナスなどの夏野菜も元気がなく、
困っていたところだ。

そのため、なんとかしようと思い、
先週は、
雨乞いのために、
黒姫山に登った。
山頂で、どうか、
この乾いた長野の大地に雨をください、
とお願いしたところ、
何と効果てきめん。
標高二千メートル余りの山頂から、
下り始めたとたんに、
念願の雨が降り始めたのだ、、、、

、、台風が近づき、
荒れ模様が予報されているのに、
わざわざ、そんな山に登るへそ曲がりも居るんだね。

Kinoko2

ほら、山頂の石のほこらも、
強い風を受けて傾いている。

稜線はガスと強風で、
見晴らしも利かない有り様。
おまけに、雨合羽を着ての下りとなった。

Kinoko4

それでも、
山の木々は、秋の気配を濃くしていた。
笹と針葉樹ばかりのこの山道で、
枝からぶら下がるマユミの実の赤さが、
心を和ませてくれた。

Kinoko5

この時期の山歩きの楽しみといえばキノコだ。
私はそんなに詳しい訳ではないが、
いくつかの食べられるキノコを知っている。
そんなキノコが登山道の近くにでもあればいいなと思って、
びくをぶら下げていったのだが、
結局、空のまま帰ってきた。

連休の後のせいもあるし、
私の目が悪いせいもあるし、
キノコの生えにくい山だったのかもしれないし、
よくわからないが、
とにかく、
食べられないものも含めて、
黒姫山の中で、キノコを見つけることができなかった。

唯一あったのがこちら。

Kinoko

これはスギタケの幼菌。
まだ2センチぐらいの大きさ。
これでは採ることはできないなあ。

先月は、
上田地方でマツタケが豊作ということで、
私も、ほんの少し、久しぶりの味見をすることが出来た。
この分では、
山のキノコも豊作だろうなあ、
と期待していたのだ。

ところが、
雨が降らなかったことが影響したのだろうか、
誰にきいても、
キノコが出ていないというのだ。

いつも、地元で採れたキノコを扱う八百屋さんでも、
店先には、ごく少ししかなく、
それも、恐ろしく高い値段で売られている。

やはり、
少ないのだろう。

山のキノコは、
リスクの伴う食べ物。
でも、この季節に、
一回か二回は味わってみたいもの。

私たちの祖先は、
長い時間をかけて、
食べられるキノコと、毒のキノコを、
その身を以て試しながら、
仕分けしてきたのだ。
その知識を、
受け継いでいかなければ。

ということで、
自分でも山に行って採りにいきたいが、
もうそんな時間がない、、、
のが残念。


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2013年5月 1日 (水)

連休の中休み〜畑の苗の植え付け

天候に恵まれたゴールデンウィークの前半の三連休。


多くの方にご来店いただき、
ありがとうございました。

その連休の隙間に、今年は水曜日の定休日をとることができた。
さて、忙しかった日々の骨休みに、
一日ごろっとしてようか、、、
とはいかないのが、
春の畑仕事なのだ。
先月の初めにヘルニアの手術を受けたため、
さすがに、畑仕事ができずに、
相当に作業が遅れてしまった。

中でも大切なのがネギの植え付け、
周りの畑では、もう、
半月以上も前に植え付けられている。
私も、今年の秋から冬にかけて、
店で使う無農薬のネギを育てるために植え付けをしなければ。

ということで、
朝から、河川敷に借りている、
百坪ばかりの畑でネギの植え付け。

ネギは各地方によって育て方が違うようだ。
その土地の気候に合った栽培方法がある。
長野では、
前の年の九月に種で撒いた苗を冬越しさせて、
春に定植する。
そして、秋まで、
じっくりと、時間をかけて育てる。
だからこそ、独特のうまみが出る野菜なのだね。

ということで、
去年の秋に種をまいて育てておいた、
ネギの苗。
だいぶ太くなっている。
Neginae1
先週、雨の中を起こしておいた畑に、
鍬で15センチぐらいの溝を掘る。
手術の跡が、
未だにネズミに噛み付かれたような、
軽い痛みを感じるのが、
しゃくに障る。

Neginae2
あっ、
掘った溝がどうしても右側に曲がってしまう。
日本は大丈夫かなあ。

そして、掘り上げたネギの苗を、
三センチぐらいの間隔で並べて行く。

Neginae3
根本に軽く土をかぶせて、
押さえておく。
今年は近所の畑からも苗をもらったので、
たっぷりと植えることができた。

Neginae5
去年の残しておいたネギは、
もう少しで花が咲こうとしている。
いわゆるネギ坊主。
ここから種をとって、
また秋に植えるのだ。

Neginae4
そんなこんなで、
昼食をとる暇もなかった、
定休日の畑しごと。

そして、
さらに忙しそうな、
連休の後半に突入して行く、、、、のだ。
 
 

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2012年7月24日 (火)

人知らず咲く、高山植物たち〜栂池自然園。

話には聞いていたけれど、
実際に見るのは初めてだった。
こんなきれいな花が、
山には、何げなく咲いているのだ。

Photo_2
キヌガサソウの花。

車輪状に広がった葉の上に、
7、8センチの花をつける。
といっても、白く見えるのは、実際にはガクで、
時間が経つと、赤っぽくなったり、緑になったりするという。

中部以北の、日本海側の湿地帯に生える、日本固有の花なのだそうだ。

今、長野の山の上では、
たくさんの花達が、その姿を見せているはず。
畑仕事もあり、なかなか、この季節に山に行けないのだが、
えい、
と思い切って休みをいただき、
花の咲き溢れる湿原を歩いてきた。

長野からは車で一時間弱。
さらに、ゴンドラとロープーウェイを乗り継いで、
着いたところが標高1,900メートルの栂池自然園。

ここは、遊歩道が整備され、
湿原の植物を気楽に見られるようになっている。
白馬(しろうま)岳の山懐に抱かれた、
自然そのままの庭園のような場所。

あいにくと山はガスに覆われて見通しが利かないが、
まだまだ、かなりの雪が残っているようだ。

ここで、指導員の方のネイチャーガイドに参加。
いろいろな花の名前を教えていただくだけでなく、
これからの、まだ、咲かない草や木の話や、
地形の話などを聞く。

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ガイドさんの教えてくれた草の裏に、
小さな、3ミリほどの花が咲いている。
それを、差し出されたルーペで覗いてみて驚いた。
まるで精巧な模型のように、
普通の百合の花のような形が浮かび上がっていたのだ。

ううう、
花は、小さいからと言って、
侮れないのだ。

そんな自然の造形に、
驚かせられながら、
木道で整備された、
いや一部は本格的な山道となっている遊歩道を、
一日がかりで歩いてきた。

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長野はこんな自然に囲まれた場所。
多くの人たちに、節度ある方法で、
その自然を楽しんだいただきたい。

ということで、
蕎麦の出て来ないそば屋の休日。

ここで出会った花を並べさせていただくので、
ご興味のある方は、
拡大してご覧ください。


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2012年3月20日 (火)

シャガールと大人のそば屋

定休日には確定申告の書類を作らなければいけない時期に、
ええい、と、その仕事をさぼって、
行ったきた松本。

私の家の近くのバス停から、高速バスで1時間と少し。
近いと言えば近いのだが、
もう十年ぐらい、松本の街とご無沙汰していた。

駅前のすっかりきれいになった有り様に、
すっかりびっくりした。
登山靴を履いた人と、スキーウエアの人ばかりだった、
ん十年前と比べると、ずいぶんとあか抜けた街になったなあ。

で、今回の目的はこちら。

Chagall
松本市立美術館で開催されている「シャガール展」に足を運んできた。

若い頃の作品を中心として、なかなかの作品数。
すっかりと、あの独特の、浮遊感のある世界に浸ることができた。
特に、劇場の壁に描かれたという作品はいいなあ。
かんだたの壁にも飾ってみたい!

昔、フランス南部のニースにある、
シャガールのアトリエを改装した美術館を訪ねたことがある。
いくつかの油絵の作品とともに、
たくさんのデッサンも展示されていた。
特に馬のデッサンが印象的で、
何げなく書かれたように見える作品も、
このようなたくさんのデッサン、練習のなかから、
生まれてきたものなのだと納得したことを覚えている。

松本で見た初期の作品には、
いかにもシュールレアリズム、キュービズムの影響そのままというものもあり、
それが、次第に洗練され独自の世界を作り上げていく様子が、
それとなく、感じられた。

でも、シャガールの絵に感じられるのは、
何とも言えない暖かさ。
そして、親しさ。
こういう絵を描く人は、
意外と人間付き合いでは気難しい人だったりして、、、
などと、あらぬ想像をめぐらしたりして、
久しぶりの実物のシャガールを楽しませてもらった。

松本では、もう一つ。
お客様から紹介されたそば屋さんへ行ってきた。

ナラのテーブルの上に置かれた焼きはぜのある白い皿。
広い白壁を背に生けられた一輪の赤い椿。
和服姿の、静かな女将さん。
手書きで店名の書かれた箸袋に入れられた天削の箸。
高台の形に編まれた竹の器に盛られた田舎そば。
縦格子の小さめな、骨董品のそば猪口に濃いめのそば汁。

ということで、
しっかりと落ち着いた雰囲気のなかで、そばを味わうことができた。
こういう大人の店のある街って、いいね。

心が何となく広くなったような、
いつもと違った気分を、
松本で味わったそば屋の休日。

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