あれ、売り切れちゃった「桜エビ切り」
先日は、つい体調を崩し、
三日ほどお休みをいただいた。
暖かくなって、気が緩んだせいかもしれないなあ。
ご迷惑をおかけして、
まことに申し訳ございません。
先月の変わりそばの日は、
春を感じさせる海の香りということで、
「桜エビ切り」を作らせていただいた。
変わりそばは、白い更科そばに、
季節の食材を加えて、
楽しんでみようという、遊び心のそば。
思ったより「桜エビ」は、
皆さんの好感度が高く、
あれよ、、、、と言ううちに売り切れてしまった。
使った桜エビは、
もちろん国産、、、、と思ったけれど、
昨年は不漁で値が上がってしまって、
やむなく台湾産です。
着色料や添加剤は無添加のもの。
このエビを、電子レンジを使って、
さらに、カラカラになるまで乾燥させ、
ミルにかけて粉にする。
それを細かい網でふるう。
目やひげや、皮の部分が残るので、
フルイを通すと、かなり量が減ってしまうが、
なめらかなそばを作るために必要な作業。
そこで出来た粉を、
熱湯で回した更科粉に混ぜる。
あとはいつもの更科を打つのと同じ作業だが、
エビの粉自体には、そば粉と仲良くしようなんて気持ちはないから、
ばらばらになりやすい。
そこをなだめながら、注意して生地を伸ばしていく。
なにやら、甘い香りが立ってきて、
大きなエビせんべいを作っているような気がしたりする。
そうして、
なんとか、薄い生地に伸ばしていく。
この時の生地の扱いが難しいから、
難度の高い変わりそばと言われるのだろう。
それでも無事に、
切り分けて、そば生地が完成。
この日はたまたま、女性のお客様が多かったのだが、
いつもだったら、敬遠されがちな変わりそばも、
すんなりとオーダーが通ってくる。
皆さん、エビはお好きなご様子。
ありがとうございました。
ということで、
これに懲りず、今月は(24日)「さくら切り」の予定。
桜の葉を打ち込んだ、香り高いそばです。
これは難しくはないけれど、
作るのに手間がかかるのだよねえ。
でも、
そんな季節の遊び心。
そばには、そんな楽しみもあることを、
知っていただきたいなあ。
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