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2015年2月10日 (火)

「そば屋の湯桶」って、褒め言葉なの?

人の話を最後まで聞かず、
途中で口を挟む人がいる。
そういう人のことを
「そば屋の湯桶(ゆとう)」と呼ぶそうな。

そば屋でそばを食べたあとに出た来るのが「そば湯」
それを入れている器が「湯桶」だ。
昔は、木で作った塗り物だったが、
最近は樹脂で作られている。
その注ぎ口が、途中から横に飛び出している。
だから、
そんな言葉が生まれたのだね。

ところで湯桶は、どうしてそんな格好をしているのだろう。

そば湯は底に白いオリが溜まってしまう。
そのオリを入れずに、
上の方の上澄みを注ぐために、
このような格好をしていると言われている。
なるほど。

でも、オリが下に沈んでいると、
つい、かき回して見たくなるのが人情だ。

私も子供の頃はやったものだ。
でも、そのたびに、周りの大人達から怒られた。
「そんな見っともない事をするな!」
「シジミの身を食う奴と、そば湯をかき回して飲むのは乞食の仲間。」
(当時のシジミは今のような大きなものでなく、
 とても小さい本シジミが普通だった。念のため。)

大人になっても、年配のグルメの方に、
そば湯の注ぎ方のうんちくをいただいたりした。

つまり、私の育った東京では、
ほんの昔のことだけれど、
そば湯は、上澄みを静かに頂くものだったのだね。

それが、今では、濃いそば湯が求められ、
中には、かき回す棒まで入ったそば湯を出すところもあるそうだ。

それはそれで、
好みと生き方の問題なのかもしれない。

ただ、
濁ったそば湯をいただくと、
後で、口の中がいがらっぽくなってしまうのだ。
私の場合だけれどね。

最近は、湯桶を使わずに、
土瓶でそば湯を出すことろも多い。
土瓶も、オリを溜めるようになっているのだが、
そば湯の場合は、その程度では間に合わない。
どうしても、底に沈みきらないオリが入ってしまう。
そば屋の湯桶は、それなりに意味のある道具だと思うなあ。

ちなみに「湯桶(ゆとう)」を「湯桶(ゆおけ)」と読むと、
全く別の意味になる。
そう、銭湯や温泉に置かれたオケのことだ。
同じ漢字を書いているのにね。

まったく日本語は難しい。
そして、たかがそば湯でも、
頂く人の感性が違うという難しさが、、、。

せめて「そば屋の湯桶」と呼ばれないように、
人の話をよく聞くように努めようか。

Yutou

 

 

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