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2015年2月 2日 (月)

長野県青木村の「タチアカネ」というソバのそば。

先日訪れた青木村は、
上田市の西側に広がっている。
手元の資料(県民手帳)によると、
人口は約4,400人という。
周辺の町や村が、上田市との合併を推めたのに、
この村は、独立独歩の道を歩んだ。

開けた谷を挟んで、
南にはきれいな三角の形の夫神山(おかみやま)、
北側には、山頂が台形の形をした、
独特の形の子檀嶺岳(こまゆみだけ)に挟まれている。

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この村には、鎌倉時代に建てられた、
国宝の三重塔もある。
なるほど、古くから、注目されていた場所なのだね。

Aoki2
江戸時代には、何度も一揆を起こし、
「義民の村」として知られるようになったとか。

さて、その義民の村で、今売り出しているのが、
新しいソバの品種「タチアカネ」を使ったそばだ。

このソバは、白い花が咲いたあと、
実にになる時に赤い色になる変わった性質を持つ。
熟成すれば、他のソバのように黒くなるのだが、
その、花から実へと変わるときの赤色が、
なんともかわいい、、、らしい。
実際に見ていないので分からないが。
う〜ん、普通は緑になって、
それから黒に変わっていくのにね。

そんなことで、
訪ねたそば屋が「義民そば」。
ニコニコとした年配の女性が、
切り盛りする店だ。

さっそくいただいてみるが、
姿の良いきれいなそばで、
ホンワリとした甘みが楽しめる。

Aoki3
女将さんの話では、
最初は「赤ソバ」(おそらく高嶺ルビー)を栽培したのだけれど、
青木村の標高では、
きれいな赤い花が咲かなかったそうだ。
それに,収量も良くない。
そこで、新しく開発された、
「タチアカネ」を栽培するようになったという。

実は、
単独品種でのソバの栽培は、
とても難しいのだ。
ソバは、虫によって受粉されるので、
もし、他の種類のソバが近くで栽培されていれば、
すぐに交雑してしまうのだ。

そのために、小規模農家の多い長野では、
昔からの在来ソバと、県の推奨品種である「信濃1号」との、
交雑種のソバが多くなってしまう。

だから、その地域で特定の品種のソバを栽培するのならば、
すべてのソバを、
その品種に変えなければ、
品質が保てないのだ。

ところが、青木村の地形を考えると、
もし村内のすべてのソバの栽培が、
「タチアカネ」で統一されるのならば、
そのソバの純血が守られそうな気がする。

そんなことで青木村の「タチアカネ」に注目していきたいなあ。
そばは食べて見て、口先のうまいまずいよりも、
そのドラマがあってこそ、
味わいが深まるもの。

ちなみに冬期限定で、
スタンプラリーもやっているそうな。

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コメント

私は趣味で蕎麦の栽培をしています、今は白い花の蕎麦と、
高嶺ルビーを栽培しています、
タチアカネの蕎麦インターネットで見つけましたが、種を分けて
頂ける方紹介して頂けないでしょうか、
宜しくお願いいたします。

投稿: 小林 濱雄 | 2015年4月24日 (金) 10時23分

小林 濱雄 さん、こんにちは。

返事が遅くなってすみません。
さあ、どうでしょうね。
ごめんなさい、種のことについてはよくわかりません。
タチアカネも、他の新品種同様に、厳密な栽培管理が行われている可能性もありますね。
詳しいことがわからなくてすみません。

ちなみに私の畑でも、草よけに敷いたソバ殻から生えたソバが育って、毎年、雑草状態になります。

投稿: かんだた | 2015年5月 6日 (水) 18時36分

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