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2014年9月23日 (火)

普段食べるもの。

時々、お客様から聞かれるが、
蕎麦屋は普段、何を食べているのか、
興味のある方も、いらっしゃるようだ。

蕎麦屋さんによっては、
毎日眼の前で扱っているそばは食べたくない、
という方もいるようだ。
そんな話も、身近に聞いているが、
私は全く苦にならないし、
毎日、自分で打ったそばを頂いている。

とにかく毎日、長時間店にいるわけで、
三食とも店で、自分で作った料理を食べることとなる。
スタッフも一緒に食べるので、
それなりに変化をつけながら、
「まかない」の料理を作っている。

いわゆる「出来合い」のものを使わず、
ごく、単純な味付けを心がけている。

でも、それでは、
私の味の世界が狭まってしまう。
だから、
休みの日などに、
機会があれば、いろいろな店を回るようにしているのだが、
なかなか、時間が取れないのが悲しい。

世の中は、いろいろな刺激的な味にあふれている。
でも、味の強いものは注意が必要だ。
多くの外食で使われている人工的な調味料は、
本来の素材の味を感じさせなくなってしまうのではないかな。

だから、休みの日に食べに行くときも、
そのような調味料を使わない店を選ぶのだが、
これが難しい。

普段から、人工的な調味料を使っていないから、
口にすれば、すぐに、そういうものを使っているのがわかる。
先日行った、結構評判の蕎麦屋の汁に、
そういうものが使われていて、がっかりしたな。

それだけではない。
ある人気の居酒屋に行って、
好きな魚の刺身があったので注文した。
出てくると、その、盛り付けの綺麗なこと。
なるほど、これは大したものだな、と思ったが、
残念ながら、その刺身が、いつ切られたものか、
私にはわかってしまうのだ。
これでは、スーパーのパック入りの刺身を、
高いお金を払って食べているようなものだ。

それだったら、
街外れの店の使い古したカウンターで、
おやじさんが目の前で切ってくれる刺身の方が、
はるかに旨いのだが、
そんなことは気にしない人が多いのだね。

外に食べに行くと言っても、
カレーとか、焼き肉は苦手。
特に焼肉屋は、
あの、化学調味料が焦げた匂いが店中に漂っていて、
入っただけで気持ち悪くなるので、パス。
ラーメンは、最近はやたらとスープが濃くて、
一口で舌が占領されて、
逃げ場も休息もないのでパス。
イタリアンに行くと、
なんでもかんでも、
具材を混ぜあわせたような、
ごった煮パスタが出てくるのでパス。
(私は、シンプルに茹でたパスタを、
手作りのトマトソースだけで食べるのが好き。)

などと書くと、
結構店を選んでいるように見えるが、
私は基本的には悪食だ。
そばなんか、コンビニのそばから立ち食いそば、
温泉施設のお気軽そばまで食べてしまう。
なんでも、試してみたいが、
どうしても、外で食べる機会が少ないので、
自分の好みで選んでしまうのだ。

幸いなことに、
畑で野菜を栽培しているので、
新鮮な野菜を食べることができる。
不揃いな野菜たちだが、
ほんのちょっとの手間と、
昔ながらの調味料を加えるだけで、
美味しくいただける。
そして、そういうものを、
美味しいと感じる感性を持っていたいと思うなあ。

あっ、たまには、
ウナギなんぞ、食べたいけれどね。
同じ長いもので、
サンマの梅煮で我慢。
五時間炊いて、骨まで柔らか。

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2014年9月16日 (火)

山小屋恐るべし〜生ビールが飲める。それと、、、。

先週頂いた休みで、北アルプスの入り口の、
燕岳(つばくろだけ)に登ってきた。

燕岳といえば、多くの長野県人は、
「ああ、中学校の時に登ったよ。」と答える。
今では、あまり行われていないようだが、
しばらく前まで、長野の中学では、
学校登山でこの山を登っていたのだ。

つまり、中学生でも登れる山なのだ。

だから、還暦を迎えた私だって、
登れないことはない、、、
という、乱暴な理屈をつけて、
運動不足の体に鞭打って、
標高差1,400メートルの急登に挑んでみた。

朝早く登って日帰りをする人もいるが、
さすがに、そんな無理はききそうもないので、
頂上近くの山小屋に一泊することにした。

6時間近くかかって、
なんとかその山小屋、燕山荘(えんざんそう)に到着。
そこから山頂までは、1時間ほどの、
気軽な往復だった。

さて、その山小屋がすごい。
何しろ生ビールが飲めるのだ。

Tubakuro1
標高2600メートルを超える稜線の上で、
まさか、生ビールが飲めるとは思わなかった。

ついでに、ワインも飲めてしまう。

Tubakuro2
この山小屋は、
昭和のはじめに建てられたもので、
柱や梁には、チョウナで削ったあとが残されている。
私が若い頃は、山小屋風の内装の喫茶店などが流行ったが、
ここはまさに、「風」がとれて、山小屋そのものの建物なのだ。

人気の登山コース、そして、人気の山小屋とあって、
平日といえども結構な人数が泊まっている。
その食事風景がこちら。

Tubakuro3

スタッフが、人数を聞いて、
席の空きの無いように、順番に案内してくれる。
ご飯や味噌汁は自分で盛るので、
皆さん和気あいあいと、
お櫃を渡したり、大皿に盛られた煮物を回したりしている。

その食事はこんな感じ。

Tubakuro4
チーズハンバーグに魚の焼き物、
サラダの盛り合わせに、フルーツの盛り合わせまで付いている。
山小屋の食事としてはまあまあというか、
過ぎたものだ。

ある、日本一の高い山に登った時には、
山小屋の食卓には、一人ずつ、
魚の缶詰がまるごと置かれていたっけ。
それに比べて雲泥の差。

しかも、気がついたのは、
ハンバーガーが、まだ、温かいことだ。
これだけの人数の食事を作って盛りつけて、
温かさの残った状態で出すには、
それなりの工夫があるのだろう。

かく言う私は、
若いころ、スキー場のホテルで働いていたことがある。
多い時には500人を超える人が泊まるホテルで、
その食事の用意は大変だった。
昼過ぎから、大鍋に湯を煮立てて、
その中に袋入りのレトルトハンバーグを入れ、
茹で上がると大ざるに開け、
はさみで袋を切り裂いては皿に盛っていく。
そうして、大きなワゴンの棚に、重ねていく仕事をしていた。
食堂は、一度に入りきれないから、
二回転から三回転する。
その度毎に、ワゴンからハンバーグの皿が、
テーブルに運ばれていく。
もう、何時間も前に盛った皿だから、
ハンバーグは、すっかり冷めて硬くなっている。
そういう食事を、スキー客は文句も言わずに食べていたし、
そして、それが当たり前だった時代だった。

なのに、
今では、
こんな山の上でも、
温かいハンバーグを出せるようになっているのだ。
きっと厨房には、一度にたくさんのハンバーグを加熱できるコンベックスオーブンがあり、
手際よく配膳する、キビキビとしたスタッフがいるのだろうなあ。

ついた日はガスに巻かれていたが、
翌日は素晴らしい天気に恵まれ、
アルプスの稜線を、しっかりと望むことができた。
山の上に泊まったからこそ、
このような経験ができたのだろう。

山から降りてきても脚も痛くならず、
まだまだ元気で登れるな、、、、
と思っていたら、、、
2日ほど経ってから、
アイタタタ!という状態になってしまった。
やはり、歳相応に、こたえているようだ。

朝日に染まっていく燕岳。

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2014年9月 1日 (月)

北海道の雨の被害が気になるが〜まもなく「新そば」!

怒涛のような8月が終わり、
半袖では涼しさを感じさせるような風が吹くようになった。

皆さん、暑い中を、こんな路地裏の蕎麦屋まで、
脚をお運びいただき、ありがとうございました。
お陰で、
このブログの一行も書く時間もなく、
ひたすら仕込みに追われていたところ。

まだ、厨房の隅や、事務机の上に重なっている、
「TO DO!(やるべきこと)」に、
じろりと睨まれながら、
とにかく一息つかせて頂いている。

さて、9月の声を聞くと気になるのが、
今年のそばの出来具合だ。
日本の最大のソバの生産地の北海道では、
すでに刈り入れが終わっている場所もあることだろう。
今年の新そばの様子はどうなのだろうか。

ところが、
いくつかの気になるニュースが入っている。

8月のはじめには、北海道北部で大雨が降り、
北空知産のソバに打撃を与えたという。
川が溢れ、そば畑に浸水、
一部では冠水したらしい。

また、先ごろの台風も、
北海道の一部地域に集中的な雨をもたらし、
収穫直前のソバが、
少なからぬ影響を被ったという話も聞いている。

そういう天候の影響が、
国産ソバの半分近くを生産する、
北海道産のソバの、
品質や収量に出ないことを祈っている。

かんだたも、早ければ、今月半ばぐらいには、
北海道産の新そばに切り替わる予定。
どのような感じなのか、
今から、不安と、期待の入り交じるところだ。

長野周辺のソバ畑では、
白い花が一面に咲き始めたところだ。
こちらはいまのところ、順調に生育中。
今年もいいソバが育ちますように。

ということで、
7月に登った四阿山(あずまやさん)で見た、
ツマトリソウ。
なんの脈絡もないけれど。

Tumatorisou_2

 
 
 
 
 

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