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2014年2月10日 (月)

せいろは底が抜けている。

そばを盛るのに使う器は、
「せいろ」が一般的。

そばの場合は「せいろ」と平仮名で書かれるのが一般的だが、
本来は「蒸籠」と書いて、
料理に使われる道具のことだった。

どうして「せいろ」が、
本来の料理道具から離れて、
そばの器になったのかは、
諸説あるという。
とにかく、形こそ違うがそうだが、
江戸の時代から使われていたことは確かなようだ。

そば屋の「せいろ」は、
だいたい、漆で塗られているから、
釜の湯気に当てる訳にもいけない。
だいいち、料理に使う「蒸籠」であれば、
スダレは底の方に置かれるはずだが、
そば屋の「せいろ」は、
上の方にスダレが置かれている。

これには訳がある。
江戸時代の終わりごろ、
そば屋が共同で、
そばの値上げを奉行所に申請した。
ところが、お上の方は、
その値上げを認めなかったのだ。
そばの値段が16文であることが、
広く浸透していたからだ。
しかしながら、
値上げは認めなかったものの、
そばの量を少なくすることは構わないぞよ、、、
と、お上は言ったらしい。

それ以来、
「せいろ」の底がかさ上げされた、、、
という話を聞いたことがある。

真偽はともあれ、
今の形の「せいろ」は、
そば屋にとっても使いやすいことは確かだ。
枠は軽くて洗いやすい。
何よりも、そばを盛ったまま積み重ねが出来るのが魅力だ。
痛みやすいスダレを換えれば、
ずいぶんと丈夫で長持ちをする。

ただこの器としての「せいろ」にも、
未だに本来の「蒸籠」の機能が残っている。
蒸気が通るように、
「せいろ」には底がなく、
スダレをとれば、素通しなのだ。

時々、
お客様に「せいろ」をお出ししようとすると、
手で受け止めようとする方がいらっしゃる。
手を平らにして、
底を持って受け止めようとすれば、
スダレを持ち上げて、
そばがひっくり返ってしまう。

そこのところを注意してお客様にお出ししている。
それでも、親切にそばを他の人に回そうとしたりして、
年に一度ぐらいは、
「せいろ」のそばひっくり返り事件が起こる。
どうか、
そばのサービスはおまかせいただきたい。
「せいろ」の底が抜けていることを、
ご承知置きを。


Seiro

 

 

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コメント

私は埼玉在住です そばセイロは四角です 長野県ではセイロが丸型です なぜ形が違うんでしょうか?

投稿: わ | 2014年9月10日 (水) 07時22分

わ さん、こんにちは。

あれ、別に長野県のセイロが丸いとは思いません。
店によって、使い方が違うだけのことでしょうね。

ちなみに東京の老舗では、
「もり」は四角いセイロで出てきますが、
「ざる」は丸いセイロを使っています。

投稿: かんだた | 2014年9月10日 (水) 23時32分

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