今年のきのこは?
九月中頃から、
長野はずっと雨が降らなかった。
畑に蒔いた種の芽が出ず、
ナスなどの夏野菜も元気がなく、
困っていたところだ。
そのため、なんとかしようと思い、
先週は、
雨乞いのために、
黒姫山に登った。
山頂で、どうか、
この乾いた長野の大地に雨をください、
とお願いしたところ、
何と効果てきめん。
標高二千メートル余りの山頂から、
下り始めたとたんに、
念願の雨が降り始めたのだ、、、、
、、台風が近づき、
荒れ模様が予報されているのに、
わざわざ、そんな山に登るへそ曲がりも居るんだね。
ほら、山頂の石のほこらも、
強い風を受けて傾いている。
稜線はガスと強風で、
見晴らしも利かない有り様。
おまけに、雨合羽を着ての下りとなった。
それでも、
山の木々は、秋の気配を濃くしていた。
笹と針葉樹ばかりのこの山道で、
枝からぶら下がるマユミの実の赤さが、
心を和ませてくれた。
この時期の山歩きの楽しみといえばキノコだ。
私はそんなに詳しい訳ではないが、
いくつかの食べられるキノコを知っている。
そんなキノコが登山道の近くにでもあればいいなと思って、
びくをぶら下げていったのだが、
結局、空のまま帰ってきた。
連休の後のせいもあるし、
私の目が悪いせいもあるし、
キノコの生えにくい山だったのかもしれないし、
よくわからないが、
とにかく、
食べられないものも含めて、
黒姫山の中で、キノコを見つけることができなかった。
唯一あったのがこちら。
これはスギタケの幼菌。
まだ2センチぐらいの大きさ。
これでは採ることはできないなあ。
先月は、
上田地方でマツタケが豊作ということで、
私も、ほんの少し、久しぶりの味見をすることが出来た。
この分では、
山のキノコも豊作だろうなあ、
と期待していたのだ。
ところが、
雨が降らなかったことが影響したのだろうか、
誰にきいても、
キノコが出ていないというのだ。
いつも、地元で採れたキノコを扱う八百屋さんでも、
店先には、ごく少ししかなく、
それも、恐ろしく高い値段で売られている。
やはり、
少ないのだろう。
山のキノコは、
リスクの伴う食べ物。
でも、この季節に、
一回か二回は味わってみたいもの。
私たちの祖先は、
長い時間をかけて、
食べられるキノコと、毒のキノコを、
その身を以て試しながら、
仕分けしてきたのだ。
その知識を、
受け継いでいかなければ。
ということで、
自分でも山に行って採りにいきたいが、
もうそんな時間がない、、、
のが残念。
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