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2013年6月10日 (月)

こういう努力をした人がいた。最近読んだ本「給食で死ぬ!」

長野県の真田町の、
生徒数が1,200人近くという大規模な中学校に、
大塚貢さんは、校長として赴任した。

ところが、その中学校の生徒たちは、
荒れ放題に荒れていたのだそうだ。
校内には、至る所に煙草の吸い殻が捨てられ、
廊下をオートバイで走るものまでいた。
学校を抜け出しては、
万引きや恐喝などの犯罪に走る生徒もいた。

先生たちは、
そのような問題が起こるごとに、
その処理に走り回って疲れ果てていたのだ。

大塚さんは、これはなんとかしなくてはと思い、
まず、生徒の関心を授業に向けさせることにした。
先生方を説き伏せて、
判りやすい、楽しい授業をするように仕向けた。
まだ、昔ながらに、
教科書をただ説明している教え方をしている人が多かったのだね。
これでは、生徒が、
つまらなくなって逃げ出してしまう。
先生方も、大塚さんの要望に応えて、
授業の内容を変えて行ったのだそうだ。

さらに、大塚さんが気になったのは、
生徒たちが食べるものだ。
運動会などの給食のでない行事の時、
生徒たちの食べているものは、
コンビニ弁当、菓子パン、カップラーメンなどが多いのだ。
そして、甘いジュースを飲んでいる。

そこで、生徒たちの食事の調査をしたら、
なんと、5人に2人が朝食を食べて来ない。
食べてきても、菓子パンとジュースが多い。
夜はというと、
焼き肉やレトルトカレーなどが多数。

これでは、子供たちに必要な、
ビタミンや、ミネラルが摂られていないではないか。

そこで大野さんは、
家庭がだめならば、
せめて学校の給食で、
化学薬品漬けでない、
身体や脳のためになる食事を提供しようと試みたのだ。

その頃の給食といえば、
子供たちの好きな揚げパン、菓子パン、
スパゲッティ、ソフト麺などが主で、
まったく生徒の身体のことは考えられていなかったのだ。

そこで、
給食はすべてご飯に変え、
煮魚や野菜料理をオカズに出すことにした。

これにはかなりの抵抗があったそうだ。
「こんなもの、子供が食べるか。」
「あなたが給食費を払っているのではないのだから、
 好きなものを食わせろ。」
と、教師や父兄から吊るし上げられた。

でも、
大野さんは負けなかった。
成長期の子供にとって、
こういう食べ物が必要なのだということを、
説得していったのだね。

そうして、
授業を変え、
給食を変えたことによって、
生徒たちが変わってきたそうだ。

あれほどたくさんあったタバコの吸い殻が見当たらなくなり、
図書室に生徒たちが集まり、
熱心に本を読むようになった。

そして、さらに大野さんは、
学校に花を植え育てることを提案した。
これは、全国の少年犯罪を起こした子供たちが通っていた学校を、
訪ね歩いて、大野さんが感じたこと。
それは、そういう学校が殺伐としていること。

少しでも花を育てることによって、
身の回りを、きちんとする習慣を身につけられるのではないか、
そう考えて、これも実行した。

大野さんは、後に真田町の教育長となり、
町をあげて、給食の改革に取り組んだ。
そして、学力の低い生徒が少なくなり、
非行や少年犯罪が減少したそうだ。

ある人に勧められて読んだ、
「給食で死ぬ!!」という本のあらまし。

居心地のいい現状から、
物事を変えていくということは、
かなりの力と信念が必要だ。
それをこうして、やり遂げた人がいるのだね。

食べ物は、
今、生きるためのエネルギーを得るためだけでなく、
5年後、10年後の自分の身体を作っていく。
そのためには、「うまい!」だけでなく、
身体が喜ぶ食べ物を、日々、摂取していかなかればならないのだ。

巷にあふれる、
化学物質で作られたような食べ物の氾濫に、
ほのかな疑問を持ち続けている私にとって、
身につまされる内容だった、、なあ。

You Tubeに付録のDVDのダイジェストがありますので、
興味のある方はどうぞ。

http://www.youtube.com/watch?v=1KYh3z7gYuQ

 

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