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2013年5月20日 (月)

長野産のそばがだぶついている?

農水省の統計によれば、
昨年の全国のそばの収穫量は約4万5000トンという。

これはかなりの量だ。

だいたい今まで、3万トン前後だったのが、
天候に恵まれたとはいえ、
一気に1.5倍まで増えたのだ。

長野県でも収穫量は3,400トンと、
前年に比べて千トン近くの増収となった。

これは、政府がそばの栽培に、
補助金を出すことになった影響が大きいようだ。
事実、栽培面積も大幅に増えている。
補助金を目当てに、
土地あたりの収穫量は少ないが、
栽培に手間のかからないそばを、
農家の人たちが栽培し始めたからだ。

そこで、
たくさんのそばが収穫され、
一気に国産のそばの相場が下がってしまった。

しめしめ、これで、仕入れているそば粉の値段が下がって、
お客様に、もっと手軽な値段でそばを楽しんでいただける、、、
と期待したのだが、
現実は、そう簡単なものではなかった。

だって、
長野の農家でも、
売れずに積んであるそばがあるという噂。
もともと、
農家の方は、秋に採れたそばを、
春に売った方が高く売れるというので、
すぐに、出荷しない傾向があったようだ。

それならば、
そのようなそばを、
安く買って、粉にすればいいじゃないかと思う。

でも、
今は、そんな時代ではないのだね。

いくつかの製粉屋さんから聞くけれど、
今の時代に大切なのは、
しっかりとした品質管理と、栽培者への信用なのだそうだ。

農家の納屋に、
漠然と積まれたそばではなく、
きちっと、温度管理、乾燥状態の管理をしているところでないと、
今の時期には買いにくいという。

また、
新しい生産者からの買い取りには、
品質への不安がある。

そこで、製粉屋さんは、
しっかりとした生産管理を行っている、
今までの付き合いのある栽培者から買い取ることになり、
そのような取引は、たいてい、値段は据え置きなのだ。

だから、
新規に作った人たちのそばがいくら余っても、
そばの相場が下がろうが、
私のところに来るそば粉の値段は変わらないのだ。

その上、
そばの業界には、
四年前の、そばの不作の時のことが、頭にある。
天候の関係で、
全国的にそばが不作となり、
国産のそばが不足した。
この時に、少ないそばを融通してくれた生産者に、
いきなり、豊作だから値段を下げろ、
とは言えないだろう。
また、いつ、不作になるか判らないからね。

せっかくの長野産のそばがだぶついている、
という残念な話。
でも、
おいしいそばを打とうとすると、
ちょっと、手を出せないのだ。

もっとも、
値段だけで勝負する業界もあるので、
そういうところには、流れていくかもしれないが。

でもね、
これからは、そばも品質の時代になっていくことだろう。
ただ、長野産といわれるだけで、
喜ばれていた時代ではなくなったと思う。
せっかくのこの土地で採れたそばを、
ちょっと、管理や保存のシステムがあれば、
もう少し活かすことが出来るのではないかと、
農家の方の苦労を知らない私は思うのだが。

いや、どちらにしろ、
私は、もっと、
おいしいそばを打つように、
努力していかなければね。

 

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