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2013年3月 8日 (金)

そばは八本ずつすくって食べる!

「かんだた」のカウンターに置かれている、
九か条の「そばのおいしい食べ方」。
お客様も、待っている間にフムフムと言いながら、
読んでいられたりする。

一、お腹のすいた時に食べる。
一、出てきたらすぐに食べる。
一、薬味は少しずつ入れて食べる。

だいたいこのあたりまでは、
うなずきながらお読みいただけるのだが、
その次の項目で、
あれっと思われる方が多い。

一、そばは八本ずつすくって食べる。

「あの、何で八本なんですか?」
と、よく聞かれるからだ。

昔から言われている言葉で、
「うどん三本、そば六本」というのがある。
これは、一口で食べる量は、
うどんだったら三本、
そばならば六本がちょうどいいということだ。
「かんだた」のそばは細めだから、
ちょっと増やして八本とした次第。

でもでも、なんで八本なのだ、、、、、!
試しにそばを数えて八本すくってみると、
ほんの少ししかない。
こんなもんで、せいろに盛られたそばを食べられるのだろうか、、
と、疑問を持たれるののも不思議ではない。

前回紹介した、
夏目漱石の「我が輩は猫である」の中の、
迷亭先生のそば談義。
そばは噛まずに食べるもんだと言いながら、
実際にそばを口に運べば、
胸につかえて目に涙を浮かべている。

これは、粋がっていたせいか、
山ほどのそばを、箸でつまんで口に入れたからだろう。
そして、噛まずに飲み込もうとするから、
苦しくなってしまうのだ。

噛まずに食べるというのは正論だが、
それには、少しずつそばを手繰らないと、
喉に入っていかない。
そして、この、そばを喉に落とし込んでいく感覚を覚えると、
そばの世界がぐっと広がる。
そばの香りだ、甘味だ、味だ、、、
などと言うところとは、別の次元のそばの世界がある。

この、喉に落とし込む食べ方をするために、
昔の人は「そばは六本」といったのだね。

でも、この食べ方、
おいそれと出来るものではない。
そういう習慣のない方が、
形だけを真似たところで、
何のおいしさも感じないだろう。
だから、無理をせず、
何回もそばを食べていくうちに、
少しずつ覚えていくのがいいのでは。
そのためには、
そばを少しずつ、
八本ずつ、
召し上がる習慣を付けられるといいのではないかなあ。
でも、数えているとそばがのびてしまうので、
あまり気にしない方がいいかも。

少しずつ箸でつまむので、
食べるのに時間がかかると言われる方もいらっしゃる。
でも、そばを食べるのが上手な方は、
そばを口に運んだと思うと、
もう次のそばをすくいあげている。
だから、たくさんのそばを口の中に放り込んで、
くちゃくちゃと噛んでいる人よりは、
よっぽど早く、食べ終えてしまうのだ。

先日来られた、
生意気そうな(失礼)若い方も、
いざそばを食べ始めたら、
箸をとどまることなく動かし、
見事な食べっぷり。
うれしいなあ、こういう食べ方が出来る方がいるんだね。
ある女性は、
おしゃべりをしながら、
あっという間にせいろを空にしてしまった。
これは、天才的。

昔から知っているあるお客様は、
そばをがばっと掴み、
そのまま口に運んで飲込んでしまう。
まるで、動物園のアシカが餌の魚を丸ごと飲込んでいるみたいだ。
、、、と、ちょっと例えがわるいが。
これは、例外的な食べ方だけれどすばらしい。

ということで、
とりあえず、
そばは少しずつ口に運んで食べてみよう、
というのが私の提案。

もちろん、そんなことにこだわらず、
ご自分のやり方でそばを楽しんでいただくのが一番。


 

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