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2013年2月18日 (月)

「霧下そばですか?」と聞かれても、、、。

時々、こんなことをお客様から聞かれることがある。

「このそばは、霧下そばですか?」

さて、
どう答えたらいいものなのだろう。

業界的に言うと、
「霧下そば」はある加工業者さんの商標なので、
それを使っているわけではない。

一般的には、
標高の高い山裾の、
昼夜の気温差の大きい畑で作られたそばのことを指す。
甘みの強い、美味しいそばといわれる。

そういう場所では、
ちょうどそばが実をつける秋の初め頃に、
朝霧がかかることが多い。
だから、霧下そばと呼ばれるのだね。

場所としては、
長野の戸隠、新潟国境の黒姫、妙高あたり、
木曽の開田あたりが有名だ。

ただ、
「霧下そば」という品種がある訳ではない。
そばの出来は、年ごとに、気候の影響で変わる。
だから、たとえ、そういう場所で作られたとしても、
これが「霧下そば」で、
こちらは違う、、、、などと、はっきり分けることは出来ないのだ。

今の時代は、そばの流通も複雑になってきて、
産地だけ、あるいは出荷先だけでは、
そばの品質をうんぬんするのが難しくなってしまった。
その中で、
そばは、高い山の麓で作られるというイメージが、
一人歩きを始めて、
「霧下そば」のブランドが広まったのだろうなあ。

そば屋さんにも、
「霧下そば」の看板を掲げるところも多い。
でも、果たして、その店で、
霧の巻くような山裾の畑で採れたそばを使っているかどうかは、
さらに深い霧に包まれているのだ。

先日来られた北海道の方も言われていたが、
最大のそばの産地である幌加内も、
夏は霧の出るところなのだそうだ。
だとすれば、私のところでも混合している、
いら、おそらく混合されているだろう幌加内産のそばも、
「霧下そば」といえるかもしれない。

ということで、
最初の質問に、どう答えていいのか、
いまだによくわからない私。
商売上手な人は、
きっと「そうですよ。」、、、
と答えることだろうなあ。

そういう名前、産地のことは忘れて、
ご自分の感覚でそばを味わっていただきたいなあ、
と、商売下手な私は思うのだが、、、、。

Toumyou

先日の灯明祭りの一こまです。

 

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