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2013年1月25日 (金)

遊び心

この休みに泊まった宿に、
こんな窓があった。

Kanaguya3
なんと、富士山に月、、、
という見立てのようだ。
まるで風呂屋の看板絵のような、
俗っぽい仕掛けだ。
太宰治が見れば、
そっぽを向いて、
「富士山には、、、、がよく似合う、、。」
などとつぶやくだろうか。

昭和の初期に建てられた、
木造四階建て。
屋根まで届く通し柱を十数本使ったという、
当時ならではの工夫を凝らした客室は、
今でも使われている。

例えばある部屋の入り口には、
こんな仕掛けが。

Kanaguya6_2

いやはや、なんとも大業な、、。
つい、拝みたくなってしまう、、ぱん、ぱん。

階毎に雰囲気も変わっていて、
水車の歯車を埋め込んだ床もあれば、
ケヤキの一枚板を使った床もある。

外から見るとこんな感じ。

Kanaguya2
国の登録有形文化財に指定されているのだそうだ。
あるアニメの舞台のモデルになったのではないかという、
噂もある、、、。

今回泊まったのは、
長野から北へ行った志賀高原の玄関口にある、
渋温泉というところ。
古くから、地元の人たちの療養の場として親しまれてきた温泉場だ。

長野に住んでいながら、意外と、
地元の温泉って、よく知らなかったりする。
そこで、かねてから名のしれた高級旅館である、
この「金具屋」さんに泊まりたかったのだが、
なにぶんにも、懐が、、、、。
と思っていたら、ネットで見たら、
冬季の平日限定で、なんとか手の届くところで泊まれそうではないか。

ということで、
電車に乗って(長野電鉄のスノーモンキー号)湯田中へ。
そこからバスで10分のこの温泉にたどり着いた。
私たちの泊まったのは、文化財の部屋ではないけれど、
それでも、なかなかの趣のある部屋。
そして、旅館全体が、
懐かしい、昭和の匂いに包まれている。

Kanaguya1
Kanaguya5

Kanaguya4_2
Kanaguya8_2
今時の、
直線定規を組み合わせて作られた建物と違い、
さまざまな、工夫と、遊び心が、散りばめられている。

こういう、遊び心というのは、
大切なのだね。
でも、職人さんの、しっかりとした腕があるからこそ、
できる遊びなのだろう。

私の作るそばにも、
そんな遊び心を組み込めたらなあ、、。
つい、自分だけ遊んでしまいがちなのだけれど、
お客様に遊んでいただくように、しむけていかなければ。

などと、
この古い建物を、
少しずつ手を入れながらも、
守り続けているこの宿を、すっかり気に入ってしまった。

でもね。
今回の宿泊で、
もっとも驚き、
そして印象深かったのは、
温泉のこと。
いや、温泉を守り、
誇りにしている人たちのこと。

そんな話はまた次回。

Kanaguya9

金具屋のホームページはこちら→http://www.kanaguya.com/

 

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コメント

うわ~、行ってみたいですね、こんな宿。

「千と千尋」のイメージづくりに使われたらしいですけど、そのまんまという感じですね。

年末年始とお忙しかったでしょうから、どうぞゆっくりと休んでください。

投稿: 所沢太郎 | 2013年1月27日 (日) 22時11分

所沢太郎 さん、こんにちは。

ありがとうございます。
久しぶりにゆっくりとさせていただきました。
年のせいもあるのでしょうが、
こういう、和風旅館の方が落ち着きますね。

投稿: かんだた | 2013年1月28日 (月) 06時40分

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