« お天気次第、、、ではなく。 | トップページ | 「寒中そば」 »

2013年1月13日 (日)

たかが「そばがき」、されど、、、。


蕎麦掻くと男の箸を探し出す 
上野さち子


俳句では「そばがき」は冬の季語。

別に冬でなくとも良さそうだが、
何となく、寒い冬の夜に食べる姿が、
似つかわしい気がする。
昔であれば、冬にはどこにでもあった火鉢の脇に座って、
深めの湯のみの底に入れたそば粉に、
チンチンと沸いている鉄瓶の湯を注ぐ。
そうして、太めの箸を使って、
ひたすら掻き混ぜるのだ。

あるお客様は、
そばがきを作ろうとして、
ドンブリにそば粉を入れて作ろうとしたとか。
そうしたら、周りにそば粉が飛んでしまい、
部屋中が大変なことになってしまったとか、、。

そばがきを作るのであれば、
寿司屋にあるような、
深い、そして、手でしっかりと握れる湯のみがいい。
そして、そば粉はせいぜい、底から四分の一程度。
あまり、欲張ってたくさん入れないほうがいい。

そうして、お湯を注ぐのだが、
魔法瓶のお湯ではいけない。
必ず、鉄瓶のように、
ふつふつと沸き立っているお湯を入れる。

そして、箸である。
そばがきを作るには、
太めの丈夫な箸が必要だ。
そばは意外と粘りが出るので、
掻き回すにはかなり力が必要だ。
そして、よく掻き混ぜないと、
ダマが残ってしまって食べづらい。

だから、
最初にあげた俳句の作者は、
女性だけれど、
男性用の太い箸を使おうとしたのだね。

さて、湯のみの中で掻き上がったそばがきは、
そのまま、箸でつまんで、
わさび醤油などで召し上がればいい。
店で出されるように、
他の器に移そうとすると大変なことになるし、
だいいち、その間にそばがきが冷えて硬くなる。
だから、湯のみのままいただくのがいいのだ。

冷めて硬くなっても、
湯のみごと電子レンジにかければ、
また柔らかくなるのだから。

作って見ると、
そば粉にお湯をかけるだけの、
簡単な料理なのに、意外と奥深い。
難しいのは、
加えるお湯の量で、
ゆるゆるになったり、硬すぎたりする。
少しずつ、様子を見ながら、
何回かに分けてお湯を入れていくといい。
あとは、掻き混ぜ具合によって、
滑らかさが変わる。
しっかりと、力を入れて掻き混ぜると、
滑らかなそばがきができる。

そばがきに、
砂糖を入れたり、
緩めに作って、小豆(あずき)なんぞを入れると、
ちょっとしたお菓子になる。
七味唐辛子なんぞを混ぜ込めば、
食べたあとからぽかっと身体が暖まる。
贅沢に粒ウニなんぞを載せていただくと、、
、、、肝臓病の原因となったりする。

私の世代では、
麦こがし(はったい粉)を同じようにして食べた覚えがある。
そばの場合は、粘りが強くて、子供ではうまく掻けなかったのだ。

ちなみに「かんだた」では、
そばがきのメニューは、
手間がかかりすぎるので置いていない。
代わりに、そばがきにチーズを練り込んだ、
「そば醍醐(だいご)」をご用意させていただいている。

Sibadaigo

 

→→→人気blogランキング

 

 

 

 

 

|

« お天気次第、、、ではなく。 | トップページ | 「寒中そば」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« お天気次第、、、ではなく。 | トップページ | 「寒中そば」 »