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2013年1月27日 (日)

守る人がいるから温泉がある。

案内してくれたおじさんが、
温泉の井戸のところで何かをしている。

Gensen1
そして、
長い金属の棒を使ってバブルを回すと、、、、

Gensen2
なんと、お湯が吹き上げてきた。
このお湯、90度以上の高温。

Gensen3
地下70メートルから、
自然に沸き上がって来るのだそうだ。

Gensen4
高さ五、六メートルまで吹き上げている。
いや、雪模様でよくわからないが、それ以上かな。

Gensen5
山ノ内町の渋温泉、
そこの金具屋という宿に泊まったのだが、
そこの宿では、三カ所ある源泉を案内してくれる。

驚いたのは、
旅館の建物のすぐ下にも、
源泉があることだ。
深さ五メートルぐらいの岩の割れ目から、
湯が滲み出ているのだと言う。

その他にも、温泉街の中に、
こちらは空気圧を使ってくみ上げている温泉井戸がある。
そして、この自噴泉だ。

この90度という温度を利用して、
旅館の暖房を、数年前から、
温泉を使ったものに切り替えたのだそうだ。
そのため、石油の使用量が、ぐっと減ったという。

へえ、
地球温暖化防止にも、
役に立っているのだ。
こういう高温の温泉は。

金具屋には、
この他にも、この上の地獄谷から引いた湯もあり、
三種類の、違った湯を、
なんと、八ヶ所の趣の違う風呂場で楽しむことができる。
それぞれに、ペーハー(酸性度)も違うし、
肌に柔らかかったり、ぴりぴりとした感じを受けたりする。
同じ湯でも、雰囲気が違うと、
また、印象が違ったりする。

で、
そんなこんなで温泉三昧。

Utiyu1_3
Utiyu2_2
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さすがに、他にお客様がいらっしゃるところは、
写真に撮れなかったけれど。

その上、渋温泉といえば、
外湯めぐりでも有名。
街中に地元の人が使うための外湯が九カ所あり、
宿泊する人には、その入り口の鍵を貸してくれるのだ。
これらの湯も、それぞれに源泉が違い、
湯の質が変わっていたりする。

これらの風呂は、
地元の人たちが管理し、
使っている。
もともと、観光客のための施設ではないので、
簡素なもので、それなりのマナーが大切。
でも、そこに入れたいただく気持でいくつか巡ってみる。

Sotoyu3_3
Sotoyu1
Sotoyu2  
Sotoyu6
Sotoyu4_2
ということで、
温泉三昧の時を過ごせた。
宿泊した金具屋をはじめ、
渋温泉の人たちも、
自然の恵みである温泉を、
大切に守っているのだな、と感じる。

そして、
加熱したり、水を加えたり、循環させたりすることのない、
本来の温泉場の姿が、
こんな身近にあったのだなあ、、、、
と、つくづく思った次第、、。

皆様も
写真を拡大して、
温泉におつかりください。

Sotoyu7

 

 

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2013年1月25日 (金)

遊び心

この休みに泊まった宿に、
こんな窓があった。

Kanaguya3
なんと、富士山に月、、、
という見立てのようだ。
まるで風呂屋の看板絵のような、
俗っぽい仕掛けだ。
太宰治が見れば、
そっぽを向いて、
「富士山には、、、、がよく似合う、、。」
などとつぶやくだろうか。

昭和の初期に建てられた、
木造四階建て。
屋根まで届く通し柱を十数本使ったという、
当時ならではの工夫を凝らした客室は、
今でも使われている。

例えばある部屋の入り口には、
こんな仕掛けが。

Kanaguya6_2

いやはや、なんとも大業な、、。
つい、拝みたくなってしまう、、ぱん、ぱん。

階毎に雰囲気も変わっていて、
水車の歯車を埋め込んだ床もあれば、
ケヤキの一枚板を使った床もある。

外から見るとこんな感じ。

Kanaguya2
国の登録有形文化財に指定されているのだそうだ。
あるアニメの舞台のモデルになったのではないかという、
噂もある、、、。

今回泊まったのは、
長野から北へ行った志賀高原の玄関口にある、
渋温泉というところ。
古くから、地元の人たちの療養の場として親しまれてきた温泉場だ。

長野に住んでいながら、意外と、
地元の温泉って、よく知らなかったりする。
そこで、かねてから名のしれた高級旅館である、
この「金具屋」さんに泊まりたかったのだが、
なにぶんにも、懐が、、、、。
と思っていたら、ネットで見たら、
冬季の平日限定で、なんとか手の届くところで泊まれそうではないか。

ということで、
電車に乗って(長野電鉄のスノーモンキー号)湯田中へ。
そこからバスで10分のこの温泉にたどり着いた。
私たちの泊まったのは、文化財の部屋ではないけれど、
それでも、なかなかの趣のある部屋。
そして、旅館全体が、
懐かしい、昭和の匂いに包まれている。

Kanaguya1
Kanaguya5

Kanaguya4_2
Kanaguya8_2
今時の、
直線定規を組み合わせて作られた建物と違い、
さまざまな、工夫と、遊び心が、散りばめられている。

こういう、遊び心というのは、
大切なのだね。
でも、職人さんの、しっかりとした腕があるからこそ、
できる遊びなのだろう。

私の作るそばにも、
そんな遊び心を組み込めたらなあ、、。
つい、自分だけ遊んでしまいがちなのだけれど、
お客様に遊んでいただくように、しむけていかなければ。

などと、
この古い建物を、
少しずつ手を入れながらも、
守り続けているこの宿を、すっかり気に入ってしまった。

でもね。
今回の宿泊で、
もっとも驚き、
そして印象深かったのは、
温泉のこと。
いや、温泉を守り、
誇りにしている人たちのこと。

そんな話はまた次回。

Kanaguya9

金具屋のホームページはこちら→http://www.kanaguya.com/

 

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2013年1月20日 (日)

メンテナンス

店の全手動式食器洗い機は、
少々旧式になってきているようだ。
本来ならば、新しいものに変えた方がいいのだろうが、
諸般の事情から、そう簡単にかえることはできない。

最近は、どうも、きしみ音が大きくなってきたようだ。
はじめはブツブツというような音が聞こえていたのだが、
次第に、ブーブーと聞こえるようになった。
そしてこのごろは、どうもこのように聞こえるのだ。
 
....On....Sen....Guguguguuuu...
 
年末から正月にかけても、
休みなく動かしてきたので、
だいぶ効率が悪くなっているように思える。
そこで仕方なしにメンテナンスを行うことにした。
 
ということで、
100円ショップで買った地球儀を見ながら、
メンテナンス先を検討。
そこで歩いて一日の距離にある(電車で一時間弱だけど)、
古くからの温泉場を選ぶことにした。
 
短い間のメンテナンスであるが、
少しはきしみ音が少なくなるのではないかと期待している。
 
さて、もう一方の、
やはりやや旧式な全手動式そば打ち機の方も、
そろそろ、本格的なメンテナンスが必要。
 
最近は、オイル代わりと称して、
良質なアルコールを、
「サヨリのこぶ締め」や「赤ナマコの三杯酢」などと注入しないといけないので、
はなはだエネルギー効率が悪くなっている。
 
こちらは、多少のお金の入った荷札を付けて、
スペインかメキシコに送ってやると、
三週間から四週間ぐらいで、
元気になって帰ってくるはず。
こちらの方のメンテナンスは、
まだ、当分先になる予定。
 
では。
 
Table
 
 

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2013年1月18日 (金)

「寒中そば」

長野市の今日は、
最高気温が氷点下という真冬日だった。
一年で一番寒いといわれるこの季節。
いわゆる「寒(かん)」と呼ばれている。
今は「小寒」、そして、20日からは「大寒」となる。

かんだたで使う卵は、
松代の農家の人が届けてくれる。
庭先で、昔ながらに育てている、
ニワトリが生んだ卵だ。

さすがに、寒い時にはニワトリの動きも鈍り、
卵をあまり産まなくなるのだそうだ。
でも、この寒い季節に生んだ卵は、
滋養が豊富で、
「食べると健康に過ごせる」といわれている。

いわゆる「寒たまご」と呼ばれるものだ。
今では、この卵を使ったお菓子なんぞが、
限定品で売り出されていたりする。

さて、
この寒い季節に石臼で挽いたそば粉も、
寒さにあたって、
すっかりとうま味が増している。

、、いや、増していることと思う。
、、いや、増しているかもしれない。
まあ、そんなこともあるかも、、、
ということで、はっきり言えない。

でも、私としては、
この季節のそばが一番好きだ。
打ってみても、
水の吸い込みが良く、
すっと素直に延びていく。
茹でれば、ぽっと膨らみ、
冷たい洗い水で、きりっとしまる。
手繰ってみれば、喉の奥から、
ホワッとした甘味が浮かんでくる。

生意気な香りのプンプンとした新そばの頃から比べると、
風味が落ち着き、そばの甘味がもっとも増す季節だ。
私は、今が、そばの味の、一番おいしい時ではないかと思っている。

でも、哀しいかな。
この季節は、一年のうちで、
お客様のもっとも少ない季節でもあるのだ。

もちろん、
そばの味を楽しむのであれば、
冷たいそば、
つまり、「せいろ」で楽しむのが一番。
本当にそばのおいしさを、
喉と胃袋で感じられる、、、(舌ではないよ)、、、。

ところが、
ところがなのだ。
先日あるところで、
そんな話をしたら、
驚かれてしまった。

「ええっ!
 冬でも冷たいそばを食べるのですか?
 キャ〜!。」

そんなことで、驚かれるなんて、
こちらの方こそ「キャ〜!」と叫びたい。

どうやら、世の中には、
「冷たいそばは夏に食べるもの」と思われている人種が、
いつの間にか増殖しているようだ。
昔であれば、
「夏のそばはまずくて食えない」というのが、
当たり前に語られていたのに。

冬にだって
冷たいビールを飲む人もいるし、
アイスクリームだって売れている。
冷たいそばを食べるからって、
変わり者扱いされてはたまらない。

冬に冷たいそばを食べる人が変人ならば、
それを作っている私は、何なのだろうなあ。

これはぜひ、
冬に冷たいそばを食べる習慣を広めなければ。
そんなことは、とうに承知と言っている、
そば通の皆様にばかり、頼っている訳にもいかない。

ということで「寒中そば」。
これを食べれば、
運が開け、健康に過ごせること間違いなし。
根拠はないけれど、、、、、、。

とにかく、
私は、この時期のそばが好き。
美味しいものは、
密かに、黙って楽しむのも、
うひひ、、、、、いいかもね。


 

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2013年1月13日 (日)

たかが「そばがき」、されど、、、。


蕎麦掻くと男の箸を探し出す 
上野さち子


俳句では「そばがき」は冬の季語。

別に冬でなくとも良さそうだが、
何となく、寒い冬の夜に食べる姿が、
似つかわしい気がする。
昔であれば、冬にはどこにでもあった火鉢の脇に座って、
深めの湯のみの底に入れたそば粉に、
チンチンと沸いている鉄瓶の湯を注ぐ。
そうして、太めの箸を使って、
ひたすら掻き混ぜるのだ。

あるお客様は、
そばがきを作ろうとして、
ドンブリにそば粉を入れて作ろうとしたとか。
そうしたら、周りにそば粉が飛んでしまい、
部屋中が大変なことになってしまったとか、、。

そばがきを作るのであれば、
寿司屋にあるような、
深い、そして、手でしっかりと握れる湯のみがいい。
そして、そば粉はせいぜい、底から四分の一程度。
あまり、欲張ってたくさん入れないほうがいい。

そうして、お湯を注ぐのだが、
魔法瓶のお湯ではいけない。
必ず、鉄瓶のように、
ふつふつと沸き立っているお湯を入れる。

そして、箸である。
そばがきを作るには、
太めの丈夫な箸が必要だ。
そばは意外と粘りが出るので、
掻き回すにはかなり力が必要だ。
そして、よく掻き混ぜないと、
ダマが残ってしまって食べづらい。

だから、
最初にあげた俳句の作者は、
女性だけれど、
男性用の太い箸を使おうとしたのだね。

さて、湯のみの中で掻き上がったそばがきは、
そのまま、箸でつまんで、
わさび醤油などで召し上がればいい。
店で出されるように、
他の器に移そうとすると大変なことになるし、
だいいち、その間にそばがきが冷えて硬くなる。
だから、湯のみのままいただくのがいいのだ。

冷めて硬くなっても、
湯のみごと電子レンジにかければ、
また柔らかくなるのだから。

作って見ると、
そば粉にお湯をかけるだけの、
簡単な料理なのに、意外と奥深い。
難しいのは、
加えるお湯の量で、
ゆるゆるになったり、硬すぎたりする。
少しずつ、様子を見ながら、
何回かに分けてお湯を入れていくといい。
あとは、掻き混ぜ具合によって、
滑らかさが変わる。
しっかりと、力を入れて掻き混ぜると、
滑らかなそばがきができる。

そばがきに、
砂糖を入れたり、
緩めに作って、小豆(あずき)なんぞを入れると、
ちょっとしたお菓子になる。
七味唐辛子なんぞを混ぜ込めば、
食べたあとからぽかっと身体が暖まる。
贅沢に粒ウニなんぞを載せていただくと、、
、、、肝臓病の原因となったりする。

私の世代では、
麦こがし(はったい粉)を同じようにして食べた覚えがある。
そばの場合は、粘りが強くて、子供ではうまく掻けなかったのだ。

ちなみに「かんだた」では、
そばがきのメニューは、
手間がかかりすぎるので置いていない。
代わりに、そばがきにチーズを練り込んだ、
「そば醍醐(だいご)」をご用意させていただいている。

Sibadaigo

 

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2013年1月10日 (木)

お天気次第、、、ではなく。

Kakizome

いまさらながら、あけましておめでとうございます。

元日からの営業で、大勢の方々にお越しいただき、
誠にありがとうございました。
一時は混み合い、
寒さの中でお待ちいただき、
実に恐縮するところであります。

私の側から見ると、
年末から年始への、
大きな山を越えて、
今、ほっとしているところ。

それでも、
なかなか手と目が回らず、
少なからずの方々に、
ご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。

さて、三が日には毎年、
40万人を超える初詣の人出がある善光寺。
その善光寺から、
私の店へは、歩いて十五分。
それでも、長野駅まで参道を歩かれる方には、
その途中になるので、
寄っていかれる方も多い。

今年は元日は、
寒さは厳しかったけれどまずまずの天気。
二日、三日は雪のちらつく寒い日となった。
その中でも、多くの方にご利用いただいた。

今年も元気に、
そばを打っていきたいものだ。
善光寺や、長野の町に感謝しつつ、
この町を訪れる多くの方々に、
小さな幸せを感じていただけるように、
ささやかな努力していこう。

Kakizome2

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