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2012年12月 1日 (土)

コンビニで国産蕎麦粉の新そば

ちょっと買いたいものがあって、
近くのコンビニに行ったら、
弁当売り場のところで、足が止まってしまった。

えっ、
国産そば粉?

そう、パック入りのざるそばが売られていたのだが、
その中になんと、
「こだわりの国産石臼引き蕎麦粉の新そば」
というのがあったのだ。

国産のそば粉を使ったそばが、
コンビニに売られているなんて。
こういうところで売られているのは、
国産よりはるかに安い、
中国産のそば粉を使ったものと、
頭から思い込んでいたから、
驚いてしまった。

ちなみに、
国産そば粉のそばが360円。
何も表示されていない、
おそらく中国産のそば粉のそばが305円。

この55円の差が、
国産のそば粉と中国産のそば粉との価値観の差なのだろうか、、。

今年は所得補償制度の影響もあって、
そばの収穫量がぐっと増えたようだ。
それに伴い、
玄そばの流通価格が、
相当下がったとの話を聞いている。

以前からそばを栽培していて、
加工業者にそれなりの信用を得ているところはいいのだが、
新規にそばを作り出した農家では、
その引取先に苦労しているという噂が流れている。

そこで、コンビニ業界でも、
このくらいの引き取り値段なら、
値段の安い中国産に対抗できると考えて、
あえて「国産」を強調したそばを売り出したのだね。

実は、
せっかく日本で、
この国で作られたそばを使ったそばを作るのは、
そば業界の中で、
ごく一部に過ぎない。

私のような、
小規模な手打ちそば店は、
たいがい国産のそば粉を使っているが、
値段と早さで勝負する立ち食い店などは、
価格の安い中国産を使っているのがほとんど。

乾麺などの加工用も、
国産そば粉を使っているものは少ない。

それに追い打ちを掛けたのが、
三年前の国産そばの不作。

国産のそば粉の値段は、
グググググぐっと上がってしまった。
そこで、今まで国産を使っていたそば屋さんも、
仕方なく、品質の安定している北米産や、
甘味の強いといわれる中国の内モンゴル産のそば粉に変えたりしたようだ。

それが、未だに尾を引いている。
つまり、価格も高く生産も安定しない、
国産のそば粉を使う需要は、
そばの業界全体から見ると、
もともと、少ないわけだ。

そこへ、所得補償制度の助けもあって、
国内でのそばの生産量が一気に増えた。
だから、その行き場のないそばを、
消費量の桁外れに多い、
コンビニ業界が引き受けた形なのだろうか。

ということで、
いろいろと工夫されたコンビニのそば。
いつでも、気楽にそばを楽しめるのはいいことだ。
だけれども、
私には、ちょっと複雑な思いの、
「国産蕎麦粉の新そば」なのだ。

Sinsoba

 

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