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2012年4月 5日 (木)

意味が違う「死ぬ前に、そばに、つゆをたっぷりとつけて食べたかった。」

さて、そば汁というと、
広く知られている小話がある。

あるところに、蕎麦の食べ方の講釈をする江戸っ子がいた。
「そばは、さらさらとたぐり、そばの先に、ほんの一寸か二寸、つゆをつけてたぐり込む。そうしなければ、そばの香りが判らねえ。」
そう言って、いつも、そばをたぐっていたそうだ。

ところがこの男、病気になって、明日とも知れぬ身となった。
見舞いにいった友人が、
「なにか、言い残すことはねえか。」
と問えば、
「たった一度でいいから、そばに、つゆをたっぷりつけて食べたい。」
と答えたそうだ。

この話、明治時代の作家、南新二の作といわれる。
いろいろと尾ひれがついて、落語のまくらに使われたりしているようだ。

やっぱり、江戸っ子が、そばをかっこ良くたぐるには、
そば汁に、そばを泳がせてはいけないという、決まりみたいなものがあったのだね。

でもこの話、おそらく、今とは、
少し違う意味があるような気がしてならない。
おそらく、当時のそば汁は、かなり塩辛いものではなかったのか。
今のような、コクと甘味のある汁は少なかったのではないだろうか。

汁が塩辛いが故に、
そばをすべて浸しては、
とても、そばを食べられたものではなかったのでは?。
だから、そばを浸して食べられるようなそば汁で、
一度そばを食べてみたかった、、、、
そう江戸っ子が言った、、、、
というのが、ひねくれ者の私の勝手な解釈。

あの、くれぐれも、このことを、
他に人に語りませぬように。
白い目で見られるかもしれないのでね。

今から250年ぐらい前、江戸時代の中頃、
そばの愛好家だった日新舎友蕎子という人が書いた「蕎麦全書」。
その中に、自家製のそば汁の作り方が書かれている。

このレシピよると、次の通り。

醤油一升、上等の酒4合、水4合、以上を合わせて、
とろ火で1時間煮込む。

たったそれだけ。
本人も書いてある通り、大変に塩辛い。
これに好みに応じて、大根の絞り汁を大量に入れて、そばをたぐったという。

うううう、、
想像したでけでも、塩っぱそう。

前に書いた花魁(おいらん)の几帳(きちょう)にしても、
なんで、江戸の人たちは、
こんなに辛い汁を好んだのだろう?

実は、そこに、
そばを味わうヒントがある、、、、
と、はたまた、勝手に解釈している私なのだ。
で、
続きは、また今度。


 

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