海苔を打ち込んだ「磯切り」。
毎年三月は「磯切り」をしているのだが、
ここのところ「あおさ」を使っていた。
それはそれで、磯の風味は立つのだけれど、
今回は、
黒い焼き海苔を使ってそばを作ってみた。
まず、
有明産の海苔を軽くあぶる。
(電子レンジに入れてチン!という方法もある。)
そうして、パリパリにしておいて、
細かくちぎってから、
ミキサーのミル機能を使って粉砕。
それを、細かいふるいを通して、
やや加水量を多めにした更級粉に混ぜて打ち込む。
正直言って、
打つのはやや難しいそば。
わざわざ乾燥させて作られた海苔なのだから、
そばに練り込むと、
どんどん水分を吸い込んでしまう。
そこの水分を加減しながら、
とにかく均一に練り込む。
なにしろ、乾いた時には細かな粉だった海苔が、
水分を吸えば不定形に広がる。
麺線を保てない可能性があるので、
少し太めに切る。
、、、て、
こういう繊維のあるものを打ち込んだ時には、
切るのもたいへん。
包丁を前後に大きく動かして、
一気に切り込んでいく。
ということで、
海苔を打ち込んだ「磯切り」。
「なにか、あまり食慾のわかない色ねえ。」
とスタッフに言われてしまった。
でも、
食べてみると、なかなかの味わい。
というか、食べ慣れた海苔の香りで、
なにか、ほっとするような気持ちにさせる味。
あるお客様の言うことには、
「おおタイムリーだねえ。
海苔のヨウ素で、放射性ヨウ素を防ごうってわけだ。」
いえいえ、
先月に企画した時には、
決してそんなことを予想した訳はありません、、。
皆さん、敏感になられていらっしゃるようですね。
とにかく、今の事態が、
早く落ち着くことを願うばかり。
ちなみに、海苔等の海藻に含まれているヨウ素を採りすぎると、
逆に甲状腺腫をまねき、
身体の発達を促す甲状腺ホルモンの低下を招くそうだ。
ほどほどにしましょうね。
ということで、
来月は、
その頃長野ではサクラが満開、、、、、
ということを予想して、
4月17日(日)に「サクラ切り」。
乞うご期待!
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