古典的な変わりそば「海老切り」。
前の火曜日は恒例の「十割そばの夕べ」。
皆さんご来店ありがとうございました。
十割の新そばも、一番おいしい季節になってきた。
あるお客様が言われる。
「どうして、こんなに甘いのですか。」
えっ、そば汁が甘かったかなあ、、、
と気になったら、その方は、
汁を使わずにそばだけ食べておられる。
そう、そばそのものの甘さを感じていただけたようだ。
これから、寒い間がそばの甘味をもっとも感じる季節。
ぜひ味わっていただきたいものだ。
さて、今回の変わりそばは、
古典的な「海老切り」。
ちょっと小ぶりの冷凍エビを、
下ごしらえしてから茹で、
殻のついたまま、煮きり酒を加えてカッターに入れる。
ペースト状になったら、裏ごし。
きれいなピンク色で、エビ独特の甘い匂いがする。
これを更級そばに混ぜ込んで打ってみる。
ということで出来上がった、
やや赤みのかかったそば。
スムーズに打ててしっかり繋がる。
いつもの更級よりは、固い、しっかりとした麺質になった。
味はというと、、
ええと、、、
ええと、、、
なんだかはっきりしない。
「あっ、エビセンの匂いがする!」
と言った方がおりますけれど。
昔から、変わりそばの定番として使われてきた、
この「海老切り」。
そばに対してかなりの分量のエビを使うので、
贅沢な変わりそばとされていたそうだ。
やっぱり、天然の、車エビを使った方が、
味が出るのだろうか。
今までには、
桜えびを使った「海老切り」は何度かしたが、
その方がはっきりとした味がでる。
でも、
食べたあとに残る香りは、
こちらの方が上品。
そして、ややコリコリとした食感が楽しめるのも面白いところ。
ちなみに、
今回の突き出しはこちら。
「穫りたて大根の田舎煮」
「雪菜のピーナッツ和え」
畑で穫れた野菜ばかりだった。
来月は、正月開けの11日(火)です。
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コメント
お久しぶりです。さすがに年期の入ったお蕎麦屋さんですね。
わたしはえび切りは打ったことがありません。このレシピを参考に今度試してみます。
さて、昨日は貴店の紹介で、東京からふた組のみお客様がお越しいただきました。
ありがとうございました。経緯をブログに綴っておりますのでご笑覧ください。
貴店のますますのご発展をお祈りいたしております。
投稿: そばがき | 2010年12月13日 (月) 10時17分
そばがき さん、こんにちは。
こちらこそ、ご無沙汰しております。
いえいえ、きっと、ホームページのリンクを辿られた方々だと思います。紹介などとおこがましいことを、特にしたわけではございません。かえって、恐縮いたします。
時々ブログを覗かせていただいております。御研究熱心で、いろいろなことをなさっておられますね。
これからも、よろしくお願いいたします。
投稿: かんだた | 2010年12月13日 (月) 15時12分