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2010年9月21日 (火)

国産そば粉でしか、味わえないそばを作る。

相変わらず中国産のそば粉の値段は、
じわじわと上がっているようだ。

玄そばで一俵(45キロ)で、
年初は4000円ほどだった輸入価格が、
4400円ぐらいまで上がっていると言う。

それに伴い、そば粉の引き渡し価格も上がっている。
大手製粉会社も、この10月から15パーセントの値上げを表明している。

数年前は、玄そば一俵の輸入価格は、
二千円台だった。
中国元の為替レートの上昇、
輸出奨励金の廃止、
そばから、大豆やトウモロコシなどの、
換金性の高い作物への切り替え、、
などなど、中国の事情もいろいろとあることだろう。
輸入そば粉を使っている乾麺などの業界は、
それなりの影響を受けることと思う。

しかしながら、
上がったと言えど、
中国産の玄そばは一俵4千円台の半ば。
国産のそば粉の値段から考えると、
三分の一から五分の一に過ぎないのだ。

中国産が安すぎるのか、
国産が高すぎるのか。

昨年は国産のそばが不作で、
そば粉の価格が上昇。
私のような、国産そば粉を使う店は、
どこも、ぐっと、こらえて我慢している。

という話はともかく、
北海道では、そばの収穫がすでに終わったところ。
場所によってだが、まあ、そこそこの出来のようだ。

今頃は、生産者と、農協と、仲卸業者と、製粉会社などとの間で、
様々な思惑の駆け引きが、
為されていることだろうなあ。
そういう駆け引きの中で、今年のそばの相場が決まってくるはず。

もちろん、私としては、豊作で、
国産そば粉の値段が下がることがありがたい。

でもねえ、中国産のそば粉みたいに、
あまりに安くては、生産者の人が食べていけない。

生産者の人が、誇りを持ってそばを育て、
仲卸や製粉会社は、責任を持ってそばを扱い、
私のようなそば屋が、一生懸命そばを打って、
それを食べるお客様に、笑顔になって貰える。

みんながニコニコ。
育てる人も、食べる人も、
それを運ぶ人も、粉にする人も、
そして、そばを打つ人も、
みんなが、ニコニコできる、
そばを巡って、そんな循環が出来ることが、
望ましいのだが、、、、。

そのためにも、
国産を使っているから、
あるいは、長野産を使っているから、、(おいしい。)
機械ではなく、
手を使って打っているから、、、、(おいしい。)

という漠然とした理由でなく、

「国産でなければ出来ないそば!」
「手打ちだからこそのうまさ!」
を、しっかりと、
強調できるような
明確な違いが分かるような、
そんなそばを、
作っていきたいものだ。

 

 

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コメント

立場によっていろいろな思惑があるのでしょうが、ここに書いてあることが一番だと思いました。

〈生産者の人が、誇りを持ってそばを育て、仲卸や製粉会社は、責任を持ってそばを扱い、私のようなそば屋が、一生懸命そばを打って、それを食べるお客様に、笑顔になって貰える。
みんながニコニコ。〉

投稿: 所沢太郎 | 2010年9月23日 (木) 00時39分

所沢太郎 さん、こんにちは。

そうですね。
今のように「安ければいい」という風潮からは「誇り」や「責任」や「一生懸命」や「笑顔」は生まれないと思います。
みんながニコニコできる関係が築けるといいですね。
実際には、陰で、1人だけニコニコしようとする人が多くって、、、、。

投稿: かんだた | 2010年9月23日 (木) 15時25分

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