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2010年6月14日 (月)

「耕作放棄地再生交付金」を使った、ソバの栽培の新しい動き。

さて、日本で栽培されるソバの大部分は、
本来は米を作るべき田に植えられている。
そうして、製粉屋さんによれば、
田で作られるソバは、
畑で作られるものに比べると、
品質が劣る場合が多いのだそうだ。

ソバの産地と言われる長野周辺でも、
季節に山際の畑をまわってみても、
ソバの畑を見るのは意外と少ない。
あっても小規模で、
多分、自家用で、出荷できる規模ではなさそう。

田にソバを植えれば、国から補助金が出るが、
畑には、何も出ない。
単位面積あたりの収量、収入金額の少ないソバは、
畑を持っている農家にとって、
あまり魅力的な作物ではないようだ。

このままでは、
国産のソバは、ますます、
質や量が下がっていくのではないかと、
私は、
心配でたまらない。

このままでは、
夜も寝られなくなってしまう。

と、
思っていたら、
ソバの業界に、けっこう新しい動きが起きているようだ。

今までは畑で作物を作るのは、
「農家」だったが、
それ以外の「企業」や「組合」や「個人」が、
農業に参入するようになってきたという話を、
よく聞くようになった。

長野のある運送会社などは、
かなりの面積の畑を借りてソバを栽培し、
最近は製粉設備まで用意したと言う。
また、店の、あるお客様は、
長野産のソバをもっと増やしたいと、
信濃町で、大規模なソバの栽培を始める計画を立てられている。

先日お会いした建設会社の社長さんも、
自前の重機を使って、山間部の耕作放棄地を再生し、
ソバを植える計画を持っていた。

今までの「農家」が自分の土地で作る、
という考え方ではなく、
土地を借りるなどして都合し、
効率よく、
けっして儲からないが、
しかし、採算の合うようにソバを栽培しようとしている。

こういう動きがあることが、
末端のそば屋としては、うれしいのだ。

実は、山間部を中心にして、
この頃の日本の首相みたいに、
「もう、や〜めたぁ。」
といって、投げ出し、
作物を植えなくなった畑が多いのだ。

首相の場合はすぐに入れ替わるが、
畑は、荒れたままで放置される。
そんな畑が増えている。

そこで、国では、
「耕作放棄地再生交付金」なるものを制度化している。
前述の方々も、
この交付金を使った事業計画を立てられている。

そう、
例えば長野市では、
昨年は6ヘクタールの畑がこの制度によって再生された。
そうして、
今年は7ヘクタールが計画されている。
残念ながら、すべてが、ソバ畑になるわけではないけれど。

でも、
この数字、
農業をしたり、土地の面積に詳しい方なら、
すぐにピンとくるだろう。

ええっ!これっぽっち!!!!

長野市の
耕作放棄地は、全部で1,500ヘクタールを超えているのだ。

でもねえ、
コレが「ハチドリの一滴」となってもらえればいいと思う。

とにかく、
おいしいソバを作ろうとする、
意欲ある人たちもいるということ。
コレだけで、
私は夜が眠れるのだ、、、。




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コメント

〈おいしいソバを作ろうとする、意欲ある人たちもいるということ〉

これは救いですね。ほんとうに。

投稿: 所沢太郎 | 2010年6月15日 (火) 10時59分

所沢太郎 さん、こんにちは。
これからは農業の形が変わっていくかもしれませんね。いろいろな方にソバ作りに挑戦していただきたいものです。

投稿: かんだた | 2010年6月15日 (火) 20時58分

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