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2010年6月 5日 (土)

「水田利活用自給向上事業」がそば屋を左右する?

さて、
国産のソバは、
栽培面積は鹿児島県の種子島と同じぐらいの広さの農地で栽培され、
その3分の2以上が、本来は米を作るべき「田」で作られている。

、、、、そんなことを以前に書かせてもらった。

ソバって言うものは、てっきり、山に囲まれた、
他に作物が出来ないような畑で作られるのかと思っていたら、
平らな、田んぼで作られているのが現実。

なぜ、田でそばが作られているかと言うと、
ご存知の通り、米余りに対応するため、
減反が割り振られて、田で他の作物を作るように指導されたからだ。

そうして、
米に変わって、ソバや麦、大豆を植えると、
それだけで、農家は補助金がもらえたのだ。

ソバというのは、米に比べれば、
単位面積あたりの収穫量が遥かに少ない。
その年の気象に、ずいぶん左右されるし、
たとえ、収穫しても、売値は安い。
まったく儲からない作物なのだ。

それでも、
まあ、その売価より、もっと高額の補助金をもらえるのなら、
手間のかからないソバでも植えてみるか、、、
という感じで、ソバの栽培面積は、
ここのところ、少しずつ増えてきた。

ところが、今年から、
その補助金の制度が変わる。
国の「水田利活用自給向上事業」なるものが始まるのだ。

ん?
なあに、それ。
これは、今までバラバラだった米からの転作の補助金を、
全国均一の助成金とすること。

例えば北海道のある産地では、
米作からの転作でソバを植えると、
去年までは、10アールあたり2万8千円程度をもらうことが出来た。

え〜と、この金額は、10アールで穫れるソバの売買金額よりも、
多分高かったと思う。
ところが、新しい制度によって、
もらえる補助金は今年から、10アールあたり2万円となる。
となると、農家の台所が苦しくなりそうなので、
ソバの出荷価格の引き上げがすでに予告されているという。

う〜〜ん、昨年は不作で、
国産そば粉の価格が上がってしまったが、
これでは、仮に、今年が豊作だとしても、
価格は下がらないかもしれないなあ。

とすると、
ますます、価格の安い外国産に、
業界全体がシフトしていき、
高い国産そば粉は、作っても売れずに余ってしまう、、、、

、、と言う、悪循環が起こってしまう可能性はある。

ちなみに
麦、大豆を植えた場合は10アールあたり3万5千円、
戦略作物と呼ばれる米粉、飼料用米には、8万円の助成額。
ソバから、そちらに変わっていく恐れも。

この「水田利活用自給向上事業」の予算は2,167億円。
この金額が、大きいのか、小さいのか、
私にはよくわからない。
でも国産のそば粉を使うということは、
あくまでも一般論だけれども、
税金の恩恵を受けていることになるのかなあ。

ついでに
「そば屋にも助成金を!」
などと言い出す輩がいるから、
世の中複雑になってしまうのだ。

 

 

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