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2009年12月18日 (金)

新編 そば物語

私は、時々は本を読むけれど、
最近は時間も無いせいもあって、
ほとんどが「つんどく」。
目次だけを目に通して、
なんだか読んだ気分。

でも、前からちょっと気になる本があった。

よく、そばの評論などで取り上げられる本だ。
江戸そばの権威といわれる、
ある方の文章にも、たびたび引用されたりしている。
よほど内容の濃い本なのだろう。

そんなことで、いつものように
早速、ア○ゾンに注文。
って、見つからない、、、、。

それもそのはず、
探している本はこれ。
「新編 そば物語」
 岡沢木一郎 著
発行は昭和28年で、私家版、
つまり、一般に売られなかったのだねえ。

これは、東京へ行ったおりに、
神田辺りの古本屋街で探る意外に手はないなあ、、
と思っていたら、
今は、インターネットで古書の目録が出ているとのこと。

そうして、検索してみれば、
あった、あった、
なんと北海道の古本屋さんにあるではないか。
値段はちと高いが、
古本屋の本棚を探す手間を考えれば、
う〜〜〜〜〜ン、仕方がないか。

ということで、送ってもらった、
件の本。

Historia_de_soba

紙こそ赤茶けているが、ほとんど痛みがない。
セロハン紙で丁寧に装丁してくれた、
行ったこともない札幌の古本屋さんの、
心遣いもうれしい。

この本を書いた岡沢木一郎さんは、
なんと、「かんだた」のある長野の権堂で、
そば屋を営業していた方なのだ。

元々、そば屋のせがれとして生まれ、
東京に出て、いわゆる文学青年になり、
「平民新聞」(幸徳秋水主宰)に関係したことが祟り、
長野に戻り、そばの道一筋に歩んだと言う。
昭和30年に74歳で亡くなっている。

なかなかの研究家で、
そば屋に配ったと言うこの本も、
後々までに取り上げられるくらいだから、
かなりの方だ。

ほら、あとがきを見たって、
この方の高い理念が伺われる。

「拙文時に玉眼を汚つことありとも、
 仙食の伝記断じて清腸を乱るの虞れなし、
 近世途上毒気多し、
 憮然徒然の卓上試に本編を繙き給え、
 腋下時に清風に似たるものを生ぜん。」

しっかりとした知識と、
信念にもとずいた方だったのだろうね。
えっ、何が書いてあるかわからないって。
確かにねえ。

でも、
この本を読んで、
また一つ、
お客様の前でウンチクを傾けようって魂胆の、
私何ぞは、
この方の理念の足下にも及ばないようだ。

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コメント

 久し振りに書き込みをさせていただきます。
 かんだたさんの相変わらずの見事な文章を読んで、一人でなるほどなるほどと、関心しきりです。
 また、メールマガジンも読ませて頂ました。51号ですか。すごいですね。私は続けることが出来なく辞めてしまいましたよ。
 初めて聞く運そばの話は興味深く大変有意義でした。
 有難うございます。
 師走で忙しいでしょうが、お体を大切にお過ごしください。

投稿: そばがき | 2009年12月21日 (月) 14時02分

そばがき さん、こんにちは。
お久しぶりです。ありがとうございます。
そばがきさんこそ、様々な挑戦に取り組まれていて、うらやましい限りです。こちらこそ、ブログで、楽しいお話を読ませていただております。
メールマガジンは、いつも勝手なことばかり書いております。本来ならば、もう少し号数が伸びるはずなのに、最近は遅れがちです。すみません。

「運そば」の話も、実は私も、今回調べてみて、初めて知ったわけです。そばについて、知らないことが、まだまだいっぱいあるのですね。
これからも、よろしくお願いいたします。

投稿: かんだた | 2009年12月21日 (月) 23時32分

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