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2009年12月25日 (金)

ジャズ的なそば打ち

若い頃から、ジャズを聴きことが好きだった。
今では、あまり、そういう時間はないけれど、
時々は、ゆっくりと聞いてみたい気がするなあ。

ジャズにもいろいろあるけれど、
特に好きなのが、
60年代のモダンジャズといわれたもの。

プレーヤーでいえば、
マイルス・デイビス、ビル・エバンス、
キャノンボール・アダレイ、チャーリー・ミンガス、
キース・ジャレット、、、、、
などと、名を挙げたところで、
ジャズを知らないお方には、
何のことやら、チンプンカンプンだろう。

私の若い頃には、
ジャズ喫茶なるものがあって、
よく、そこで時間を過ごした。
たいてい、ビルの二階か地下にあって、
政治的なポスターが貼られた狭い階段を通って、
昼でも薄暗い店内の、固い椅子にもたれたものだ。
店内は、大音響でジャズが流れ、
「おしゃべり禁止」などという張り紙があったりした。

ジャズの魅力は、
語っても伝わらない。
興味のない人には、ただの雑音かもしれない。
でも、
それに感じた人は、
深く、その世界に入ってしまう。
そういう魅力を持っているんだ。

最近、マイルスデイビスのバンドにいた、
ロン・カーターが来日して、こんなことを言っていた。

「ステージで私たちは、
 音楽を通して何らかの物語を語っている。
 同じ曲を演奏しても、
 ジャズ演奏家は二度と同じ語り口では語らない。」

フムフム、
音楽を通じて、
なにがしかのメーセージを届けようとしているんだね。

それなら、
そば打ちだって。

食べている人に、
何らかの物語が伝わるような、
そばを打ってみたいものだ。

そうして、同じそばを打っても、
二度と同じ語り口では語れない、、、、、

という訳には、
いかない!!!!!

そば打ちは、毎日、毎回、
同じ語り口のそばを打たなければならないのだ。
その度ごとに、
出来るそばが違っていたら、
商売にはならない。

でもねえ。
微妙なところでは、
ちょっと、ジャズ的なところがあるかもしれない。

日々のそば打ちの中で、
ちょっとした、ニュアンスの違い。
本来は、あってはならぬことなのだが、
やはり、少しは出来てしまう。

機械で打つのではない、手打ちのそば。
そんな、揺らぎがあるからこそ、
ジャズ的にそばを楽しんでいただける、、、

、、などというのは、
私の勝手な思い込みだろうなあ。
やっぱり。

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コメント

こんばんは。
私は、手打ちのおそばやさんには「ちょっとした、ニュアンスの違い」を楽しむ気で行くように思います。
とはいえ、同じ語り口のそばを出せる技というのも評価できますね。
結論としては、うまければ良い、ということで。

投稿: 所沢太郎 | 2009年12月28日 (月) 02時13分

所沢太郎 さん、こんにちは。
プロとしては、いつも同じ語り口のそば、料理を作ることが大切なのでしょうねえ。
でも、それを踏まえた上で、その時の気候やお客様の様子によって、微妙にニュアンスを変えられることが出来ればいいなあ、、、と思います。
落語なんか、同じ噺家、同じ話でも、聞くごとに印象が変わったりしますね。音楽もそうなのかもしれない。
でも、そういうレベルまで行くには、、、私もまだまだのようです。

投稿: かんだた | 2009年12月28日 (月) 08時10分

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