日本の食べ物は、世界の水を使っている。
そば屋というのは、
水を大量に使う商売だ。
たくさんのお湯を沸かしてそばを茹で、
またまた、たくさんの水を使って、
そばを冷やす。
釜の湯は、しょっちゅう取り替えるし、
手を洗うにも食器を洗うにも、
とにかく、いつもどこかで、
水道の蛇口が開かれている。
四月と五月に行われた善光寺ご開帳。
おかげさまで、私の店にも、
いつもの倍近くのお客さまがお見えになった。
二か月に一度しかやってこない水道の検針の人。
メーターを見るやいなや、
店に駆け込んでくる。
「かんだたさん、どこかで、水が漏れてるよ!」
いえいえ、決して漏れていたわけではありません。
実際に、それだけ、水を使ったということ。
それで、仕方なく、
いつもの倍以上の水道代を払った。
、、、とほほ、、、。
水道代は痛いけれど、
水を存分に使える環境にいることは、
とてもありがたい。
世界では、
全人口の六分の一、
約十億人の人たちが、日常的に水に不自由しているそうだ。
そして、その数値は、
今後上がっていくと予想されている。
えっ、世界にはいろいろな国があるけれど、
日本は水が豊富な国、
関係ないよ、、、、
、、と思われるかもしれない。
ところが、
これは、私たちの食べ物と、
密接に結びついているのだ。
日本の食べ物の自給率は、
わずか40パーセント。
言い換えれば、日本の食料の60パーセントは、
外国から来ていることになる。
その外国で育てられた植物や家畜は、
その国の水を使って育てられている。
つまり、外国から食料を輸入するということは、
その国の水を輸入していることになるのだねえ。
ほんの、二年前には、
オーストラリアで干ばつがあり、
小麦の不作で、
うどんの業界が大騒ぎになった。
ほかの国の水事情や、
天気の様子に、私たちの食生活は、
おのずと左右されているのだ。
そうして、世界的な水不足に、
日本の食糧事情が影響を与えていることを、
やっぱり知っておかなければ。
地球上には14億キロ立方の水が存在する。
(一升瓶にすると、どのくらいだろう?)
でも、そのほとんどが海。
使おうと思っても、すぐに使えない。
淡水として存在するのは、その2.5パーセント。
しかし、その大部分は、
北極や南極などの氷河。
また、地下水として地面深くに存在したりして、
川や湖など、
我々がすぐに使える状態である水は、
その0.0007〜0.0004パーセントなのだそうだ。
しかも、その貴重な水の
汚染が進んでいるという。
豊かに水を使えるからこそできる、
おいしいそば。
そういう水に感謝しながら、
ズズッとそばを手繰ろう。
それにしても、
水道代、、、
痛かったなあ、、、、。
| 固定リンク


コメント
水道代が2倍に跳ね上がったのなら 収入も2倍に・・・
喜ぶことでは !
投稿: | 2009年7月12日 (日) 23時42分
名無しさん、こんにちは。
理屈の上では、そうなるはずなのですが、
いつもほとんどもうけがないので、
結局、あまり変わらない、、、、。
商売が下手のようです。
投稿: かんだた | 2009年7月12日 (日) 23時58分