そばを、盛ることぐらいはできる?
御開帳の混雑が終わり、
やっと一服できる時間が持てた。
ということで、よそのそば屋に。
いいなあ〜、
人が作ってくれたそばを食べられるのは。
うれしくって、
つい、ずずっと、一気にたぐってしまう。
麺はわたし好みの細め。
汁もおいしい。
だから、いつもの様に、
一気に食べてしまおうとしたら、、、
あれれ、
どうもそばがきれいに出てこないなあ。
箸でつまみ上げても、
ぐぐっと引っ張られたり、
麺の山が崩れたり。
おまけに、水切れがよくないようだ。
ははあ、これは「ワシづかみ盛り」をしたなあ。
そのお店は、
丸い平皿にすだれを敷いて、
こんもりとそばを盛ってある。
今流行の、盛り方。
このように山に盛るときも、
コチョボにそばをつまんで、
少しづつ、盛り上げていくようにすると、
食べる時に食べやすい。
そばが絡まないし、
水も切れる。
だけど、今日はどういうわけか、
そばが絡んでいる。
水も、すだれの上に、
じっと、湧き出ている。
これは、きっと、置きざるから、
そばを、ひと掴みにして盛ったのだろう。
だから、そばが絡んで、
すすっと、気持ち良く、手繰れないのだ。
そういう盛り方を、
私は勝手に「ワシづかみ盛り」と呼んでいる。
新し目のそば屋さんで、
雑誌などに紹介されて混雑している店に行くと、
よく、そういう盛り方をされて、閉口する。
まあ、忙しいから仕方がないのだろう。
その点を、古くからの町のそば屋さんは、
どんなに忙しくても、きちんとこなしている。
そんなところで感心したりするのだ。
その店も、忙しいから、
しかたがないのかなあ、、、、
と思って、周りを見渡すと、、、、
私たちしかいなかった。
さて、御開帳のために、
スタッフを募集したときのこと。
かなり、ご年配と思われる男の方から、
電話での応募があった。
お客さまのお相手と、
料理を運ぶことが仕事です、
と言うと、その方は答える。
「お客さまの相手をすることはできないが、
そばを、盛ることぐらいはできる。」
実直そうな方だったが、
狭いオープンキッチン。
その方の居場所はないようだ。
丁重にお断りしたのだが、
「そばを、盛ることぐらいはできる。」
という言葉が、気になった。
そう、そばを盛るのなんて、
誰でもできそうなことだ。
でもね、
でもねえ、
だけれどねえ、
たかが、そばを盛るぐらいのことでも、
お客さまに伝えられる気持ちがあるんだ。
そういうところも、
大切にしなければいけないんだね。
ということで、
他山の石。
一つ勉強になったなあ。
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コメント
いつもカウンター越しに見ていて、忙しいときはワシッとつかんで
パッと置いてサッとひろげて運べばなどと思っていましたが、、、
その心使いのおかげでおいしく手繰らせて頂いていたんですね。
勉強になりました。
(ちなみに、お客様とお酒の相手をするスタッフなんていらないですよね、ハイ。)
投稿: ぴょんきち | 2009年6月12日 (金) 10時24分
ぴょんきち さん、こんにちは。
いえいえ、たいしたことではないのですが。
ワシッとつかむのならまだしも、「猫の手」というところもありますからねえ。
ちなみに、お酒のお相手は、ご自身でどうぞ、、、、って、冷たいなあ。
投稿: かんだた | 2009年6月13日 (土) 06時50分