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2009年4月10日 (金)

「お信濃湯」と「お雛湯」

今日は長野はかなり暖かかったらしい。
蔵の中にいるので、よく分からなかったが、
暑い暑いと言って入って来られる方もいた。
これで、桜が、一気に咲いてしまうことだろう。

さて、そば湯の話。

東京の老舗のそば屋では、
そば湯のことを「おしなゆ」と呼ぶそうだ。

漢字で書くと「お信濃湯」。

これは、江戸時代に、
信濃の習慣が伝わったからといわれている。

そばを食べた後、
腹に持たれないように、
汁物を飲む習慣が、
そばが広まった江戸時代の初め頃からあったようだ。

「蕎麦全書」なる江戸時代中頃の本にも、
そばの後の汁は、豆腐のみそ汁が良い、、、
等と書かれている。

それが、信州から、
茹でたそばの湯を飲む習慣が伝わった次第。
なるほど、これならば、
そばの成分を生かせるし、
残った塩っぱいそば汁も無駄にならない。
そうして、そばを食べた後の腹ごなしになる。

そのようなことで広まった習慣なのだろうか。

でも、この「おしなゆ」には、
別の説もある。

漢字で書くと「お雛湯」。

えっ、それじゃ「おひなゆ」じゃないかと、
多くの方が思われるのが当たり前。

ところが、江戸っ子という奴は、
「ひ」が発音できなくて「し」になってしまうのだ。
だから「お雛湯」と書いて「おしなゆ」。

「お雛」とは、新入りの職人のこと。
「まごつき」とも呼ばれるように、
調理場の中を行ったり来たりしている。

さて、この「お雛」は、
先輩たちがお茶で一服しているときも、
お茶を飲ませてもらえない。
だから、釜のそば湯をすくって飲んでいたのだ。

そうして、修行の身の辛さを、
この「お雛湯」で、身をもって感じていたのだ。

私なんざあ、偉そうなことを言っているけれど、
そばの世界では、ほんのヒヨッコ。
せいぜい「お雛湯」を飲みながら、
ブログを書くことにしよう。

えっ!
そば湯を注ぐ前に、何か入れただろうって!

そんなあ。
わはははは。


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コメント

「おしなゆ」と呼ぶのですか、知りませんでした。
こんど伺ったときには私のおしなゆにも
何かいれて頂いてもかまいませんが(^。^)

そういえば、BSの番組の中でお店が紹介されていたのを
見ました!お店も料理もご主人も、とても素敵に
映っていましたよ!!

投稿: ぴょんきち | 2009年4月11日 (土) 10時46分

ぴょんきち さん、こんにちは。

今の季節、桜の花びらの塩漬けを「おしなゆ」に入れるのはいかがですか。そば湯抹茶とか、そば湯のインスタントコーヒーとか、いろいろ入れられますね。
えっ、もっと違うものですか?
なんでしょうねえ。

BSの番組のおかげで、
ベンツが似合いそうなお客さまが増えました。
期待を裏切らないように務めなければいけませんね。
またよろしくお願いいたします。

投稿: かんだた | 2009年4月11日 (土) 21時04分

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