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2009年2月24日 (火)

なんだか恐い「フードファディズム」

三年ぐらい前のこと。
スーパーの店頭から、寒天が消えてしまった。

私も、そばの水ようかんなどを作っていたため、
寒天が手に入らなくて、
困ってしまった。

何でも、寒天を食べると、
コレステロールを下げたり、
中性脂肪の低下につながると、
某テレビが、まことしやかに放送したらしい。
普段から、健康には後ろめたい生活をしている人たちが、
コレゾとばかり、寒天を買い漁ったのだね。

後で聞いたら、
寒天屋さんも大変だったそうだ。
どっと、注文が押し寄せ、
あっという間に、在庫がなくなってしまった。
それじゃあ、たくさん作ればいいじゃないか。
といっても、原料の海藻の採れる季節は決まっている。
それに、本来は、冬の寒さを使って作るもの。
急に欲しいといわれても、
作るわけにはいかないのだ。

それでも、がんばって作った工場もある。
寒天の良さが、多くの人に認められたのだって、
喜んで、残業して、設備を増やした。

でも、
気が付いたら、
工場には在庫の山。
ブームは、あっという間に、どこかへいってしまった。


巷には、
「○○を食べると、××に効く」
「驚きの効果、△△の奇跡」
「食べると危険な□□!」
というような、食べ物情報に溢れている。

そうして、特定の食べ物を食べれば、
健康を貯金できる、
あるいは、健康の支払いをしなくてはいけない、、
と信じてしまうことがある。
あるいは、ただ、ブームに乗って、
そのときだけ流れに、我先に乗ろうとする人もいる。

こういう、食べ物の偏りを、
群馬大学教授の高橋久仁子さんは、
「フードファディズム」と呼んでいる。

「これさえ食べれば、健康になれる。」
と思い込んで、その食品ばかりを食べる。
実は、それは、体にとっては、
ちっともいいことではないのだ。

一番大切なことは、
たくさんの種類のものを、
過不足なく食べること。
そうして、普段からの生活習慣を見直すことなのだ。

映画の中で、地球を逆回転させた「スーパーマン」が、
現実の世界にはいないように、
決して、不摂生の免罪符のような、
「スーパー食品」が存在するわけではない。

この、「フードファディズム」は、
主にマスコミによってもたらされるようだ。
そういう情報を、
きちんと、自分で、判断できる力が必要。
この時代を、生き延びるためにね。

「そば」も、健康のためにと言って、
食べはじめられた中高年の方も多い。
それは、それでうれしいものだ。

でも、そばは高血圧に効果があるとか、
長寿食だからといって、
決して、そばばかりを食べていれば良いわけではない。

運動や、様々な食べ物との組み合わせによって、
初めて効果が出てくるようだ。

あ〜あ、
こんな難しいことを書いてしまって、
私は商売べた。

「そばさえ食べれば、長生きしますよ」
といってしまえば、
もっとそばを食べる人も増えるのに。

でもねえ、
本当に、健康で、長生きする人が増えて、
「細く、長く」そばを食べていただいた方が、
私はうれしいのだ。


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