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2008年12月11日 (木)

ターザンの石 その1

中学の頃の社会科の先生は、
授業に入る前に、
そのときの時事の問題などを取り上げて、
いろいろと解説をするのが好きな方だった。

ある時も、
何の話だか忘れたが、(ん十年前だからね)
一通り、解説を述べた後で、
こんなことをいう。

「君たちも、これを、
 タザンの石として、
 勉強に励みなさい。」

中学生の私は、戸惑った。
ええっ、なんのこっちゃ、
ターザンの石って?

ジャングルに住むターザンが、
なにか石と関係があったっけ?
あの、雄叫びをあげる時に、
秘密の石でも握りしめていたっけ?

おかげで、その日の授業の内容は、
全く頭に入らなかった。
いつものことではあるけれど、、、、。

さて、町中に、
一軒の料理屋さんがある。
こじんまりとした店だけれど、
長野では珍しい、
ある料理の専門店なのだ。

それなりに、
しっかりとした、
おいしいものを出してくれる。
値段もそんなに高くない。

カウンターに旦那さん、
そうして、奥さんが、
給仕をしてくれる、
細かいところまで、掃除の行き届いた、
きれいな店だ。

料理はおいしい。
値段も高くない。
店内もきれいだ。

これならば、
お客さんがいつもいっぱい、
入っているだろうなあ、
と思うのだが、
通りがかりに覗いてみても、
どうやら、がらんとしている。

私も、おいしい料理は食べたいけれど、
なぜか、この店には、
入る気がしない。

行ったことがある、
他の人に聞いても、
「あの店はねえ、
 料理はおいしいけれど、
 もう一度行きたいと思わないよ。」
との返事。

だって、
カウンターの親爺さん、
しかめっ面で料理をしているんだもの。

お客の方をまともに見ず、
いつも、怒ったような顔をして、
自分の仕事をしている。
カウンターだけの店だから、
そんな親爺の顔を見ながら、
食事をしなければならないのだ。

それにもまして、
給仕する奥さんは、
もっと無愛想。
ぐずぐずと酒でも飲んでいようものなら、
早くご飯を食べろと、
何度も聞きにくる。

開店当初は、
カウンターに若い人が入っていて、
活気があったが、
今の時代、ご夫婦二人で営業している。

だから、
しかめっ面の親爺さんと、
無愛想な奥さんとの間に挟まれて、
お客は、そうそうに退散する羽目になる。

料理屋って、
ただ、おいしい料理を出せば、
それで、いいのではないのだ。

楽しく、
気持ち良く食べていただくのも、
料理をする人、
店を営業するする人の努め。
そういうことを、忘れると、
こういう入りにくい店にってしまうのだね。

人のこと見て、我が身を直せ。
私も気をつけなければ。

ということで思い出した、
中学の先生がおっしゃっていた、
ターザンの石、ならぬ、
他山の石。

他の人の、よくない行為から、
己を磨くということ。

やっと、やっと、
その意味が分かってきた私は、
もう50過ぎ。
ちょっと時間がかかり過ぎたなあ。


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