« ちょうど百年前に発明された。 | トップページ | 秋の味覚「栗切りそば」 »

2008年10月 6日 (月)

「味の素」を食べると頭が良くなる?

引き続き、化学調味料こと「味の素」の話。

子供の頃、
「味の素」を食べると、
頭が良くなると言う話が、
まことしやかに話されていた。

いわく、脳の活動には、
グルタミン酸が必要で、
「味の素」というのは、
まさにそのグルタミン酸そのもの。
だから、それをたくさん食べれば、
脳の活動が活発になると。

だから、
缶から取り出した「味の素」を、
お浸しや漬け物の上に、
たっぷりと振りかけて食べたりした。
さすがに、今のように、
みそ汁に入れたりするのは、
気味が悪くて、しなかったようだが。

確かに、脳にはグルタミン酸が必要。
しかし、何事にも慎重な脳は、
自前で合成したグルタミン酸しか使わない。
だから、いくら口から摂取しても、
脳には届かないのだ。

「味の素」のホームページでも、
「頭が良くなりますか?」の質問に、
「そういうことはありません。」
と、明確に答えている。

もしそれが本当なら、
これだけ大量に化学調味料が使われている時代、
人々の頭は、もっと良くなっているはず。
むしろ、今は逆に、、、、、、?

さて、そんな化学調味料、
どのように食べ物に使われているのだろう。

コンビニで、パンを選んでいるお兄ちゃんたち。
一つを手にして、こんなことを言っている。
「こういうものは、添加物がいっぱい入っているから、
 ちゃんと、裏を見ないとな。」
そうして、原材料表示の、けし粒のような字を読んでいる。
「あれ、これ、アミノ酸入りだって、
 体に良さそうだなあ、ラッキー!」

実は、その「アミノ酸」と書かれているのが、
まさに、化学調味料のことなんだよ、お兄さん。

実は食品表示に化学調味料が使われていると、
「調味料(アミノ酸)」、
あるいは、イノシン酸などとの複合化学調味料を使った場合は、
「調味料(アミノ酸等)」、
と表示されている。

確かに、化学調味料の主原料のグルタミン酸は、
アミノ酸の一種。
アミノ酸といったって、
たくさんの種類があり、
人体の維持に必要なものもあれば、
そうでないものもある。
グルタミン酸は、
特にとらなければならないわけではない。
たくさん食べたところで、
頭が良くなるわかでもないし。

でも、コンビニの兄ちゃんじゃないけれど、
「アミノ酸」と表示されると、
何となく、体に良さそうな感じがする。

それこそが、化学調味料、
いや、うまみ調味料業界の狙いなのだ。

「グルタミン酸ナトリウム」とか、
「化学調味料」と書くより、
「アミノ酸」という方が、
消費者の抵抗が少ないというわけだ。

こういう表示を決めたお役人。
ほら、こんな小さな表示を見ても、
日本の行政が、
消費者ではなく、メーカーの方に、
顔を向けているっていうことが、分かるでしょう。

かくして、我々の舌は、
化学調味料の味でしびれっぱなし。

そば屋だって、使っていたりして、、、。
という、化学調味料の話、
まだまだ続くのだ。


→→→人気blogランキングへ

|

« ちょうど百年前に発明された。 | トップページ | 秋の味覚「栗切りそば」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ちょうど百年前に発明された。 | トップページ | 秋の味覚「栗切りそば」 »