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2008年8月14日 (木)

ジャガイモは、トリュフの仲間?

さて、ジャガイモの話。

ジャガイモの原産地は次のうちのどこだろうか。
9.5秒以内にお答え下さい。

1、ヨーロッパ北部
2、南米アンデス地方
3、東南アジア
4、中国西部
5、北海道

チ〜ン。

ジャガイモが最初にヨーロッパに伝わったのは、
16世紀は半ば頃だったと言われている。

最初に持ち込まれたスペインでは、
これを、なかなか、食べ物とは認めなかった。
芽や、緑化した芋を食べて、
中毒を起こした人も居たのかもしれない。

やがて、聖書には載っていないので、
「悪魔の植物」と呼ばれるようになったという。

続いてフランスにも伝えられたが、
土の中に出来るというので、
キノコの一種と考えられていたようだ。
ほら、考えてみれば、
トリュフに似ているでしょう。
でも、そういわれても、
トリュフを、丸ごと食べたことがないもんで、、、。

こうして、各地に、
珍しい植物として伝わっていったようだ。

でも、それが、食べ物として、
認められるようになったきっかけは、
やはり、飢饉だった。

ドイツや東欧の山間部では、
飢饉の時の食べ物として、そばが栽培されていたらしい。
それが、このジャガイモに、取って変わっていった。

そりゃあそうだ。
ジャガイモの方が、はるかに収穫量が多い。

江戸時代末期の蘭学者、高野長英の考えた、
飢饉を救う二つの食べ物、「そば」と「じゃがいも」。
ヨーロッパでも、同じような状況だったのだね。

さて、王様たちは、民に、
飢饉に強い、ジャガイモを植えるように勧めるが、
なかなか、気味悪がって普及しない。

そこで、ある策を考えた人が居た。
ジャガイモ畑を厳重に囲い、
見張りの兵を立たせたそうだ。
周りの民たちは、
見張りが付くのなら、よほど貴重なものに違いない、
そう思っていた。
ところが、あれれ、夜になれば見張りはいなくなるぞ。
それなら、ちょっと失敬してやれ。
そうして、夜になると、みんな盗みに入る。
いつのまにか、周りにジャガイモ畑が増えていったそうだ。

ちょっと、眉唾なお話。

そういう努力の甲斐があって、
ヨーロッパでは、18世紀頃には、栽培が盛んになったらしい。
特に一部の地域では、
重要な食物となり、
そこに住む人たちの口を支えるようにまでなったのだ。

そして、本来は、飢餓を救う植物だったはずのジャガイモが、
あらたな飢餓を生み出すことになる。
俗に言う、「アイルランドの悲劇」。
この食べ物が、実は世界の歴史に、
大きな影響を与えていたのだね。

という話は、次の期会に。

えっ、
ジャガイモの原産地?

2、南米のアンデスが正解。

アンデスの標高3千メートル前後の高地で、
毒のある野生種を、長い時間かけて無毒化して、
栽培されていた。
コロンブス以降、
南米に侵入して、インカ帝国を滅ぼしたスペイン人が、
ヨーロッパに伝え、それから世界に広まっていったそうだ。

今では身近な野菜だけれど、
それまでに、長い道のりがあったようだ。


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