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2008年6月21日 (土)

売れる売り方、売れない売り方。

店の近くのスーパーに行ったら、
レジ前の臨時売り場で、
お菓子を売っていた。

その中で、四角いマシュマロのような、
お菓子が売られていた。

「ああ、これが今話題になっている、
あのお菓子か。」
と、入っている冷蔵ケースを覗き込もうとした。
そうしたら、
「十個●●円です。いかがですか。」
と、横からおばさんが声をかける。

いやいや、私は、ただ、
話題のお菓子がどんなものか、
見ようとしただけ。
買うつもりもないのに、
そう声をかけられたので、
よく見ることも出来ずに退散。

その売り場のおばさんは、
お菓子の入っている冷蔵ケースの前にどんと陣取り、
通り過ぎる人たちに、
次から次へと声をかけているのだ。

だけど、誰も買っていない。
人の波は、そのおばさんの前を、
避けるようにうねっている。

レジに向かおうとした私は、
ふと気がついた。
あれ、これって、
この前読んだ、セールスの本に書いてあった、
悪い販売法の、典型的な例じゃないの。

ということで、興味を持った私は、
レジ横の椅子で、
おばさんの売り方を観察。

おばさん、一生懸命売ろうとしている。
「今、話題のお菓子ですよ。」
「おやつにいかがですか。」
その前を、たくさんの人が、
買い物かごを提げて通るけれど、
誰も、寄ってこない。

あっ、子供を連れた奥さんが、
ショーケースを覗き込んだ。
すかさず声をかけるおばさん。
でも、すぐに手を振って行ってしまう。

きっと、
かわいいイラスト入りの説明パネルを、
読んでいる時間さえ無かっただろうなあ。

おばさん、引きつったように、
通りがかる人に声をかけている。
でも、今のところ買う人は見かけない。

一方、その隣のまんじゅうは、よく売れている。

ここのおばさんは、ショーケースの向こうで、
何やら、忙しそうに、仕事をしている。
商品を並べ替えたり、
箱の位置を直したり、
たくさんの仕事を抱え込んでいるみたいだ。

だから、お客さんが、
ショーケースの前に立っても、
いちいち、声をかけたりしない。

でも、じっと、まんじゅうを選んでいたお客から、
声がかかると、
すぐに、それを、箱に入れてくれる。
いつのまにか、そのおまんじゅうのケースの前には、
人だかりが出来ている。

四角いマシュマロのようなお菓子は、
少なくとも、私が見ていた十分ぐらいの間は、
一つも売れていなかった。

どんなに、いいものを売っていても、
売り方一つで、
ちっとも売れないことがあるのだ。

私の読んだセールスの本には書いてあった。
今の人たちは、露骨な売り込みを嫌がる傾向にあるのだと。
売る前には、まずよく見せ、
感じさせ、選ばせることが大切なのだと。

あのおばさんは、
とにかく、売りに走ってしまったのだね。

だって、
せっかく、お客様が、
ちょっと見てみたいな、
ぐらいな気持ちで近付いてくるのに、
蟻地獄に入った蟻は、
絶対逃さないぞ!
見たいな表情で、おばさんが迫ってくるのだもの。

そば屋だって同じ。
お客さまが、
気持ちよく、抵抗なく、
店に入って来られたり、
メニューを選んでいただけるような、
ちょっとした心配りが、
まず、大切なのだと思う。

なんて、
本で読んだセールスのコツの、
実例を、近所のスーパーで勉強させていただいた。

私だって、レジのきれいな女の子の顔を、
眺めているだけではないのだゾウ。

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コメント

ご無沙汰です。四角いアレは駅前の地下デパで以前買ったことがあります。結構な御値段しておりましたが、悪い癖でいくらぐらいの原価なのかしらと…。ギモーヴって言うんですよね。検索したらそれほど…。一回食べたからもういいです。ギモーヴ。
おいらの商売も「気持ちよく、抵抗なく、店に入って来られたり」
って感じが欲しいです。それがあれば高額な商品を在庫できます。

投稿: コバ | 2008年6月22日 (日) 22時54分

コバ さん、こんにちは。
そうです、そうです。
たしか、そういう名前でした。
でも、よくよく考えてみたら、以前に、
お客さまからいただいて、食べたことがありました。
確かに、ちょっといい値段なので、
あのおばさんからではなく、
もう少し雰囲気のいい方から、
(けっして美人とはいいませんが、)
買いたいものですね。

お客さまの気持ちをとらえるのは、
大変なことのようです。

、、ところで、酒の話は?

投稿: かんだた | 2008年6月23日 (月) 21時57分

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