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2008年4月28日 (月)

打ち板にも職人の技。

店を始める時に、
知り合いの大工さんに、
そばの打ち台を作ってもらうように頼んだ。

その大工さんが聞く。
「打ち台の板は、何を使おうか。」

「う〜ん、堅すぎず弾力のある木。
 本には、カツラが一番いいと書いてあるけれど、
 ちょっと、高そうだなあ。」
と、答える私。

「カツラか、これだけの大きさのカツラの板というと、
 なかなかないね。」
と、つれない返事。

でも、大工さん、
思い出したように言う。
「ひょっとしたら、作業場に積んであるかもしれないな。」

天井のチェーンブロックを、
何回もガチャガチャと引きながら、
取り出して来た板。
がっちりと厚みがあるが、
薄汚れた板。
それに、ちょっとしなっている。

「これがカツラだ。
 何かの機会に、とっておいたんだ。
 幅がないので繋ぐようになるけれど、
 なんとか、間に合う大きさだ。」

ええ、この汚い板がカツラ。
おまけに、ちょうど真ん中に、節があって、
ポコッと穴が開いている。

「大丈夫、任せておけって。」
と言う大工さんの言葉を信じて、
その、けば立った板で、打ち板を作ってもらった。

Utiita そうして、出来上がったら、まったく見違えてしまった。
裏面にホゾを切り、しなりを止めてある。
そして、節の部分も、しっかり、継ぎ当てをされている。
三年以上も使っているけれど、狂いもない。
ああ、職人の技と言うのは、こういうことなのだなと、この穴継ぎを見るために思うのだ。

私も、もっともっと、しっかりとした、仕事をしなければ。
このカツラの打ち板が、しっかり私を見張っている気がする。
節目のある打ち板なんて、めったにないのだから。


 

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コメント

こういう文章を読むと、仕事はしっかりしなくちゃ、という気分になります。
たぶん、継ぎの部分との境い目も、指でこすったところでわからないくらい滑らかなんでしょうね。 good

投稿: 所沢太郎 | 2008年4月29日 (火) 01時23分

所沢太郎 さん、こんにちは。
はい、表面はつるつるで、まったく段差がありません。あの大工さんが、こんな緻密な仕事をするとは思いませんでした。(大工さん、ごめんなさい。)
いい仕事を見せてくれると、励まされますね。

投稿: かんだた | 2008年4月29日 (火) 07時46分

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