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2008年3月11日 (火)

3月15日は涅槃会

江戸時代の俳人、小林一茶の句に、
こんなものがある。

御仏や寝ておはしても花と銭

なるほど、仏様は、寝ていても、
花とお金が入るのだ。
一茶らしい、皮肉のきいた作品。

でも、寝ている仏様って、
何なのだろう。

寝ているというのは、
眠っていることではない。
お釈迦様が、今、
まさにお亡くなりになろうとする時、
横になって臥せておいでなのだ。

その、お亡くなりになるお釈迦様の、
等身大の仏像が、
善光寺の境内のお寺にいらっしゃる。
銅で作られた、500キロもある重たいもの。
あまり重たいので、
国の重要文化財に指定されている、、、そうだ。

善光寺の仁王門をくぐった、土産物屋の並ぶ仲見世。
その真ん中辺りに、右に入っていく路地があり、
突き当たりにあるのが、世尊院釈迦堂。
ここに、先ほどの寝仏像が置かれている。

普段は閉まっているが、
行事のあるときには、上がってみることが出来るのだ。
時には、ご住職自ら、この像について説明してくれる。

それによると、この像は、
鎌倉時代の作品だとか。
お釈迦様は、亡くなることによって、
肉体の持つ煩悩から離れ、
本当の悟りの境地へと入っていかれたのだそうだ。

ふ〜っむ、なるほど。
そうして、悟りを開くことを涅槃(ねはん)と呼ぶそうだ。
だから、お釈迦様の亡くなった日には、
涅槃会(ねはんえ)という行事を開いて、
お釈迦様を偲ぶのだ。

一茶も、この世尊院釈迦堂で行われた涅槃会に参加し、
初めに紹介した句を詠んだのだ。

涅槃会には、この寺に伝わる、
大きな涅槃図が、広げられる。
たくさんの弟子たち、人々、
そして、動物たちが、
嘆き悲しむ中、静かに息をひきとる、
お釈迦様の姿が描かれているのだ。

そして、絵解きをして、
その絵に描かれているものを説明してくれる。
これがまた、面白い。
私は、信心はないが(何たる不埒な)、
二年前にこの絵解きを聞いた時に、
思わず話に引き込まれてしまった。
身近な、長野の街に、こういう世界があるんだね。

涅槃会は3月15日。
今年は土曜日になる。
絵解きは午後一時半から。
信心のある方も、私のように信心のない方も、
花と銭にあやかりたい方も、
涅槃会に、出かけられることをおすすめする。

絵解きをなさる、小林玲子さんのブログはこちら。
小林玲子の表参道日記

さて、調べてみると、
この涅槃の日には、
そばを食べるという習慣があったらしい、、、、

、、、というのは、どこにも書いていない。
食べられるのは「やしょうま」
皆さん、「やしょうま」って知っていますか。
私も長野に来るまで、知らなかった。
「やしょ、うまかった。」なんて。

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