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2008年1月24日 (木)

スペインと言えば、、、。

昨年はテレビドラマの影響で、
信玄と謙信の川中島の戦いが、
ずいぶんと注目を浴びたようだ。

さて、11年におよぶこの戦いが、
善光寺平で繰り広げられていた頃、
スペインでは、一人の王様が、
隠居先の修道院で息を引き取った。
かってのスペイン国王、カルロス一世、
またの名を神聖ローマ帝国皇帝、カール5世、
生半可な王様ではない。

折しも、スペインはアメリカの新世界を、
領地として手に入れたところ。
神聖ローマ帝国は、ヨーロッパ中央に、
広大な勢力範囲をほこっていた。
その両方の王様だったのだから、
相当の権力を誇り、
豪華な生活を送ったのだろう、、、
と思ったら大間違い。
帝国の領土を守るための、
戦いに明け暮れる毎日だったそうだ。

フランス国王とは仲が悪いし、
オスマントルコは攻めてくるし、
宗教改革は起こるし、
留守にしたスペインでは内乱が起こるし、
とにかく、落ち着く暇もなく、
領内を走り回っていたのだ。

そうして、50才半ばになった頃、
「余は疲れたぞよ。」
と言ったかどうかしらないが、
王位を息子や弟に譲り、
スペイン中西部の山あいの、
静けさ以外は、なんの取り柄のない、
ユステという場所の、修道院に籠ってしまった。

強大な権力を誇っていた人間の、
質素な晩年の生活。
なにか、
哲学的なテーマが想い浮かびそうだ。

でも、
本当のところは、
どうだか知らないが、
私のような食いしん坊からみると、
「ははあん、この王様、
うまいところに落ち着きやがったな。」
と、勘ぐってしまうのだ。

ユステから北へ行ったドゥエロ川流域は、
ブドウの栽培のさかんなところ。
ということは、おいしいワインが出来る場所。

南に下ったエクストラマドゥーラという地域は、
豚の飼育が盛ん。
ということは、おいしい生ハムが出来る場所。

つまり、
おいしいワインと、
おいしい生ハムで、
余生を送ろうとしたのだ、、、
と、想像してしまうのだ。
ほら、この王様、
ひどい通風に悩まされたそうだから。

さて、スペインを代表する食材である生ハム。
やっと日本でも手に入れることが出来るようになった。
でも、ちと高い。

その中でも、最高級と呼ばれているのが、
ベジョータと呼ばれる、
ドングリで育てられた豚のハム。

へえー、ドングリで育てるって、
どういうのだろう。
と思って、この豚の育てられているところを見に行った。

何のことはない、
木や石で仕切られた百坪ぐらいの仕切りに、
大きな豚が一頭づつ入れられ、
育てられているのだ。
そして、その囲いの中に、
ドングリの木が、何本か植えられている。
秋になれば、ドングリが落ち、
それを豚が食べるようになっている。

なんとも合理的な、
なんとも手抜き的な方法なのだ。
なるほど。

Jamon スペインで、
そばが食べられるようになれば、
こんなそばはいかがだろうか。

更級の冷製パスタ風生ハム入り。

この生ハムは、
残念ながらスペイン産ではないけれどね。

ヨーロッパで、
絶大な権力を持った王様が魅せられた、
(と、私が勝手に思っている)
スペインの生ハム。

その微妙な味の違いを、
スペイン人たちは楽しんでいるのだ。
私達が、そばの味を吟味するようにね。

いつか、スペインで、
ワインと生ハム三昧の日々が送れることを夢見て、
ズズッと、そばを手繰るのだ。


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