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2008年1月26日 (土)

「シエスタ」はやめられない。

引き続きスペインの話。

スペインには独特の習慣がある。
これを知らない旅行者は、
ぼう然と、戸惑い立ち尽くすことになる。

たとえば、食事の時間。
時計が昼の12時を打ったので、
さあ、食事をしようと思って、
レストランに行くと、
あれ、開いていない。
休みなのかな、、、と思って、
他のレストランへ。
あれ、ここも閉まっている。
他のレストランも、
みんな固く戸を閉ざしている。
今日はレストランの、ストライキの日なのか。

夕方だってそうだ。
ガイドブックに取っているレストランに、
夜の七時頃行ってみる。
がらんとした店内で、
掃除をしているボーイが言う。
「まだ、コックが来てないから、料理はできないよ。」

ええっ、スペイン人って、いつ食事をしているの。

そお、スペインの食事時間、
生活時間は、日本とは大きく違う。

スペインでは、昼が一日で一番大切な食事。
だいたい午後2時頃に摂るのが普通。
職場から戻って、家族全員で食べるのが、
この昼御飯。
たっぷりと、ボリュームのある食事を、
ワインを飲みながら食べるのだ。

腹一杯になれば、つい、
ウトウトとしたくなる。
そうして、一休みして、
また午後の仕事に出かけるのだ。

こうして、食休みする習慣を「シエスタ」と呼ぶらしい。
だから、スペインでは、午後2時ぐらいから、
5時ぐらいまでの間は、
商店も、街角の売店も、
あれ、銀行までが閉まっている。

この時間に街をうろついているのは、
何も知らぬ旅行者ばかり。
人通りが少ないので、
格好のスリの餌食となるのでご注意を。

なにしろ、昼にたっぷりと食べるので、
当然、夜の食事も遅くなる。
だいたい、夜の10時頃食べるのが普通。
レストランが開くのも、
8時過ぎになるところが多い。

こういう、独自の食事時間の習慣を持っているのが、
スペインという国なのだ。

この「シエスタ」という習慣が、
スペインの国土を守ったという話がある。
嘘か本当かは知らないが、
よく語られる話。

第二次世界大戦前、
ヒトラーは、イタリア、日本と同じように、
スペインを仲間に入れて、
戦争を始めようとしていた。
当時のスペインは、
内戦が終わったばかりで、
ヒトラーの助けを借りた、
フランコ将軍が独裁していた。

きっと、スペインは、同調するに違いない。
そう考えたヒトラーは、
あるところで、スペインの独裁者、
フランコと会見し、説得した。
ところが、フランコは、
言葉を左右するばかり。

そのうちに、
食事の時間が来て、
フランコは、
「ちょっと、食事に行ってくる。」
と言って席を立った。
ヒトラーは、
昼食ならば、一時間もしないうちに戻ってくるだろう、
と思って待っていた。
ところがいつまで経っても、
フランコは戻ってこない。

あまりに、長く待たせるので、
短気なヒトラーは、
スペインなど相手にしていられないと、
怒って帰ってしまったそうだ。

フランコにしてみれば、
いつものとおり、スペイン式に、
たっぷりの食事をし、
一休みしていただけ。

かくして、
「シエスタ」の習慣が、
スペインの大地を、
戦場になることから救ったのだ。

スペインも、ヨーロッパに組み込まれ、
このシエスタの習慣が、崩れ始めているとか。
う〜ん、いい習慣だと思うけれど。

さて、たまには、ゆっくりと食事をしてみよう。
時間をかけて、のんびりとね。
何かが、解決できるかもしれない。
ズズッとそばを手繰りながら、、、、。

まだ、スペインの話、
続きそう。


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