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2007年9月18日 (火)

酒は静かに飲むべかりけり。

さて、今月のメールマガジン、
「かんだたかんだそばかんだ、そば屋の楽しみ方」
では、お酒のことについて書かせてもらった。
そば屋では、江戸の昔から、
質のいい酒を売り物にしていたのだね。

江戸時代の終わり頃、
普通の盛りソバが16文だった。
種物の天ぷらそばは倍の32文。
さて、そこで出された酒はいくらしたのか、、
という話はこちらで。

 白玉の歯にしみとほる秋の夜の
       酒は静かに飲むべかりけり

若山牧水は、旅と酒を愛した歌人。
四十代半ばにして亡くなるが、
原因は肝硬変だと云われている。

あれあれ、酒を飲み過ぎのだろうか。

でも、牧水の主治医は、
酒を辞めさせなかった。
もう、当時の医学では、
直せないことを知っていたのだね。
牧水は、死ぬ間際まで、
水指しを使ってわずかな酒を飲み、
最後まで歌人として、生涯を閉じたのだ。

酒を飲む時には、
居酒屋などで、賑やかにするのもいい。
カラオケスナックのような盛り上がりもいい。

でも、そば屋の酒は、
やっぱり、静かに飲むべきだろう。

内省的に、
哲学的に、
時には短歌や俳句などを思い浮かべながら。

一人酒が似合うのも、そば屋の特徴。
なーんにも考えていなくとも、
どこか絵になる飲み方ができる。

この杯を、一気に飲むべきか、
ちびちびとやるべきか。
でも、酒飲みって、やっぱり、
この牧水の歌のようなものなのかもしれない。

 人の世にたのしみ多し然れども
     酒なしにしてなにのたのしみ

こういう、お酒が本当に好きな方、
最近は少なくなったような気がしている。


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