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2007年9月24日 (月)

牧水の飲んでいた酒は。

数日前のブログに、若山牧水のことを書いた。
この人は、明治18年に生まれ、
昭和3年に43才で亡くなっている。

大変な酒好きで、一日一升以上の酒を空けていたらしい。

一杯を思いきりかねし酒ゆゑに けふも朝より酔ひ暮したり

なんて、朝から飲んでいたのだね。
それで肝臓が悪くなってしまったのだ。
ちょっとうらやましい、、、、、
なんて、言おうものなら、
誰かに、にらみ付けられそうだ。

さて、牧水が指す酒とは、もちろん日本酒のこと。
当時は、酒と言えば、それ以外あまりなかったのだね。

さて、その牧水が飲んだ酒は、
どんな酒だったのだろうか。
味までは分からないが、
いわゆる「純米酒」であったことに間違いはない。
つまり、米から造られた酒のこと。

ええっ、日本酒が米から造られるのは、
当たり前じゃないか、、、
と言われそうだ。
でも、今の時代に流通しているほとんどの日本酒は、
米以外のものから造られたアルコールを、
大量に混ぜられているのだ。

日本酒の瓶をとって、
ラベルの原材料のところを見てみよう。
ほら、「米、米麹、醸造用アルコール」って、
書かれているでしょう。
一番最後に書かれているけれど、
実はこのアルコール、
米から造られた酒の、何倍もの量が加えられているのだ。

いつ頃から、こんな酒が出回るようになったのだろう。

太平洋戦争末期、日本は深刻な米不足に陥った。
米がない、ということは、酒が造れない。
酒がなければ、大衆にうっぷんが溜まり、
暴動でも起こりかねない。
そこで当時の政府は、急きょの策として、
日本酒に、サトウキビ等から造られたアルコールを入れることを認めたのだ。

おかげで、「酒よこせ一揆」も起こることなく、
戦後の食料難の時代を乗り切ることが出来た。
さて、米が充分に採れるようになったのに、
そのアルコール添加は無くならなかった。

だって、酒造会社は、その方が儲かるのだもの。
ちょっとの米から造った酒に、
大量のアルコールを混ぜ、
砂糖と化学調味料を入れて、味をごまかす。

こんな「戦後レジーム」が、
日本酒の世界では未だに続いているのだ。

かくして、日本酒の本当の味が知らない人が、
世の中に溢れてしまった。
日本酒なんて、甘いだけの、
オヤジの飲み物、みたいなイメージが出来てしまった。

慌てたメーカーは、
大量のコマーシャル代を払って、
「辛口こそ、本当の日本酒」みたいなイメージを押し付けてきた。
それが、功を奏して、
うん、やっぱり辛口だよね、
等と簡単に洗脳されてしまった私達一般市民。

何のことはない。
糖分の添加をやめ、
酒の味を炭素ろ過で抜き去り、
アルコール臭くしただけのこと。
私達は、日本酒と呼ばれながら、
実際は、焼酎を飲んでいただけなのだ。

今でも、売られているほとんどの日本酒が、
この、焼酎もどき。
だから、本来の、日本酒の味を知らない人が多くなってしまった。

本来の日本酒は、牧水が
朝から飲みたくなるほど、
美味しいものなのだ。

美味しい蕎麦には、
やはり、本来の日本酒を。

その本来の日本酒とは、、、
えっ、もう時間なの。
私に酒を語らせるとつい熱くなる。
この話、まだまだ続くぞう。


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