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2007年9月 6日 (木)

人間じゃない、、、、。

若い頃、スイスは、北壁で有名なアイガーの麓の町、
グリンデルワルトの山小屋に、一週間滞在した。
もちろん、スキーをやるため。
その、山小屋には、
ヨーロッパ各地からきた若者たちで溢れていたが、
中でも多かったのがドイツ人。
陽気な彼らと一緒に過ごすのは、言葉こそ通じないとはいえ、
なかなか楽しかった。

でも、問題は、夜眠る時。
一部屋十人ぐらいで、頑丈な二段ベットに寝るのだが、
いつも、部屋の窓が開いている。
開き戸の一部を止めて、
半分位開くようになっているのだ。
もちろん、真冬で、夜ともなれば屋外は、
氷点下十度ぐらいになっている。
そんな、冷たい冷気が、いつも部屋の中に、
吹き込んでくるのだ。

私が開いている窓を閉めると、
また、誰かが、いつの間にか開けている。
それとなく、聞いてみると、
ドイツ人たちは、窓を開けて寝る習慣があるという。
でも、真冬の山の中だよ。

かくして、夜は部屋の暖房は切られ、
窓からは凍るような冷たい風が吹き込み、
私は、スキー用のダウンジャケットと、
頼りない毛布にくるまって、眠ったのだ。
こいつら、人間じゃない、、、、と思いながら。

フランスは、グルノーブルの近くのスキー場に滞在した時のこと。
なんとゲレンデの横に、屋外プールがある。
湯気が上がっているので、てっきり、
温水のプールかと思って、泳ぎにいった。
とんでもない。
水は恐ろしく冷たいのだ。
気温がもっと低いので、
気化した水分が、湯気のように見えただけ。

でも、裸で外にいるよりも、水の中の方が、
それでも温かいので、我慢して水につかる。
頭をあげて泳ぐと、髪の毛が凍りそうな気がする。
がたがた震えながら、そうそうに引き上げる。
そんなプールの中で、
悠々と泳いでいるフランス人たちを見て、
こいつら、人間じゃない、、、、と思いながら。

今の栄養学は、
このヨーロッパで生まれたといわれる。
彼らの中から、膨大なサンプルをとりながら、
どんなものが人間の身体に必要かということを、
探り当ててきたのだ。

だから、日本人の栄養も、
欧米人に比べて、どうのこうのと比較されたりする。
でもね、私達の身体は、果たして彼らと同じだろうか。
長く野菜や魚を主として食べてきた私達が、
彼らと同じような、栄養を取る必要があるのだろうか。

太古から人間は、
自分の身の回りで手の入るものを食べ、
生き抜いてきた。
それぞれの地域や、気候によって、
独特の食べ物が、人間を支えてきた。
本来は、それを補う意味での栄養の知識があれば、
それで十分なはずだ。

○○が足りないから、とか
××を取らなければ、とか、
ではなく、
まず、身近にある食材を、
美味しくいただくことが大切なのじゃないかな。

そう、次の一言。
もう、お分かりでしょう。

私達日本人が、いくら、肉やミルクを取ったって、
なかなか、真冬に窓を開けて眠ったり、
雪の中で泳げるようにはならないのだ。

季節の、微妙な風の暖かさ、
涼しさを感じることのできる、
繊細な心と身体を作るため、
身近な食材、
「そば」を食べよう。

って、やっぱり、このオチだった。



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コメント

オチはこれでいいですよ。毎回でも。
いやあ、それよりもその前の話のインパクトが凄すぎです。目を丸くして読みました。これは、日本人と西欧人の違いなのか、アジア人と西欧人の違いなのか、はたまた肉食人種と草食(雑食?)人種の違いなのか。何か理由付けしたくなる話ですね。

投稿: 所沢太郎 | 2007年9月 8日 (土) 01時17分

所沢太郎 さん、こんにちは。
たまたま、身を持って感じたヨーロッパ人との、身体の違いです。お互い、こういう違いを理解し合うことが、大切な気がします。
いくら、私達日本人が、食べ物だけを真似したって、ああいうことは出来ないことでしょう。
逆に、ヨーロッパ人から見れば、私達のことを、どこかで「人間じゃない、、。」と思わせるようなことがあるかもしれませんね。

投稿: かんだた | 2007年9月 8日 (土) 07時37分

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