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2007年8月20日 (月)

そばの賞味期限は

さて今度は「白い恋人」が大騒ぎに。
たいへんだね。
賞味期限を書き換えていたのだって。

そもそも、賞味期限は、
製造者が自主的に決めるものらしい。
だから、だいたいは、このぐらいまで、
大丈夫なのかな、、、、なんて感じで決めるのだろうか。

でも、一度決めた賞味期限を張り替えるとなると、
ちょっと、不思議な感じがする。
ババが出て来るまで、
トランプのカードをめくっている感じ。
つまり、消費者が実験台になっているのだ。

そもそも、賞味期限とは、
だいたいその期限までに食べれば、
美味しくいただけますよ、
という目安にすぎない。

だから、それを過ぎても、
味の劣化しないものもあるし、
その前でも、危険ではないが、
味の落ちるものもある。
まあ、食べる人が、
感覚的に判断したほうがいいのかもしれない。

さて、よく誤解されるのは、
店で作るそばの賞味期限。

「かんだた」には、お盆休みなどで、
遠くからいらして頂いた方もいらっしゃる。
時々、美味しいから、
お土産に持っていきたい、、、と頼まれる。
でも、大抵の場合は無理なのだ。

「明日帰って食べるから。」
「これからバスで大阪まで帰るのだけれども。」

そういわれても、その間に、
「そば」は「そば」でなくなってしまうのだ。
特に、この暑い季節は。

そう言う大抵の人は、
店で打ったそばは、
土産物屋で売っている「生そば」と、
同じようなものだと思っている。

「えっ、そばって、一週間ぐらいは持つのじゃないの」
いいえ、いいえ、そんなに持ちません。

これは、そばの質や、作り方等によって違うし、
店の人の、「まあ、このくらいならいいや。」
という、判断も違うし、
なんとも言えないところ。

Komawarisoba 私の店では、
お客様に、胸を張って出せるそばは、
打ってから、せいぜい5時間か6時間ぐらいかな、
と思っている。

そばは、打ちたてとは、昔から言われる言葉。
打ってから、時間が経つにつれて、
風味や食感が失われていく。
もちろん、冷蔵庫などに入れておけば、
次の日でも食べることが出来る。
でも、それは、食べることが出来るだけであって、
私の思うそばのうまさは、
もうなくなっているのだ。

だから、自分が作ったそばの賞味期限を、
どこに設けるのかが、難しいところ。
それが厳しくあれば、
そのそば屋の格を上げるだろうが、
多少は目をつぶって、
利便性と利益を考えるところも多い。

今回の事件も、
その「格」よりも、「利益」の方を
考えちゃったのだね。

ところで、
賞味期限について、恐い会話を聞いてしまった。
中年の主婦同士の話。

「冷蔵庫に入れておいたタマゴが、
賞味期限が切れちゃったので、捨てちゃったわ。
タマゴって、こわいものね〜。」

なっ、なっ、なんて勿体ないことを。
タマゴに書いてある日付けは、
サルモネラ感染のリスクを減らすため、
生で食べられる日の目安。
加熱して食べれば、
何の問題もないのだ。

鶏が、命をかけて産んだ卵を、
捨ててしまうなんて。

そんな、賞味期限の呪縛に、
買う人の方が捕われないようにしなければね。
でも、そばは、打ちたてに限る、、、。

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