« 善光寺で映画「転校生」の上映会。 | トップページ | 大人の味のビールって、どんな味? »

2007年6月11日 (月)

「正直そば」と「嘘つきそば」

落語に「井戸の茶碗」というのがある。
これは、なかなか、いい噺だ。

正直者のくず屋、清兵衛が、裏長屋で、
ある浪人から、仏像を預かるところから噺が始まる。
その仏像を買い求めた若侍が、
その仏像を洗うと、中から五十両もの金が出てくる。
「俺は仏像を買ったが、中の五十両は買った覚えがない。」
といって、清兵衛に五十両を突き返す。

清兵衛が、その金を持って、裏長屋の浪人の所へ行くと、
「俺は仏像を売ったのだ。それは買った者のものだ。」
と受け取らない。

どちらも一度言い出したら引かない、
武士の意地の張り合い。
そこで、間に入った清兵衛さんは大弱りをする。

、、、というような噺だ。

馬鹿がつくほど正直者の、
登場人物の出てくる話。
いいねえ、こういうのは。

さて、江戸時代中頃、
江戸は芝宇田川町に、
「正直屋」というそば屋があったそうだ。

蕎麦粉だけで、正直に作ったそばという名目。
「正直そば」と呼ばれて、
大変に流行ったそうだ。

なるほど、名前というのは大切なことなのだね。

でも、
今の時代に「正直そば」なんて売り出したら、
どうなのだろうか。
かえって怪しまれるだけだろうなあ。
それだけ、正直が無くなったのか。

いや、世の中、正直があたり前になって、
今さらなにさ、ということかもしれない。
ならば、いっそのこと
「嘘つきそば」のほうが、
注目を集めるかもしれない。
う〜ん。
考えておこう。

|

« 善光寺で映画「転校生」の上映会。 | トップページ | 大人の味のビールって、どんな味? »

コメント

五代目志ん生の落語を頭の中に思い浮かべました。

コンプライアンス蕎麦が 今風の売り出し方ですか(笑)
産地 農法 生産者までがたどれるそばです。

『猫の皿』に 蕎麦を入れて 大もうけが 今の風潮
猫の皿そばは?

高い皿に お持ち帰り可としておくと
よくボケの 客が 値段を吊り上げるが
最後は 蕎麦だけを パックに入れ替えて渡す。
もちろん うそつき蕎麦で

お後が 宜しい様で・・・

投稿: x-x-x | 2007年6月12日 (火) 08時21分

x-x-x さん、こんにちは。
ははあ、「猫の皿」ですか。
それも面白いですね。
そのお皿で猫にエサをやっておけば、
時々、猫が売れるという、、、。

「猫の皿そば」。
考えておきますね。

まあ、もっとも、これに近いことは、
やっているところもあるようですけれど。

投稿: かんだた | 2007年6月12日 (火) 20時30分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 善光寺で映画「転校生」の上映会。 | トップページ | 大人の味のビールって、どんな味? »