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2007年5月14日 (月)

筋の通った日本酒がある

そばに合う酒と言えば、やっぱり日本酒だよね。

ということで、「手打ちそば屋 かんだた」では、
二種類の純米吟醸酒を置かせてもらっている。

でも、本当に知っている人のためだけに、
秘密の酒も置いてある。
冷蔵庫の中に、ちゃんと隠れておいてある。
繰り返し言うが、
これは、本当にご存じの方だけにお分けしている。
しかも、一回に一杯だけ。
だって、グラス(90ml)で1000円というお値段なのだ。

この酒に出会ったのは居酒屋を始めた15年ぐらい前のこと。
前の居酒屋では、質のいい純米酒を集めていたのだが、
その上のランクの大吟醸を探していて見つけた。

新潟のある酒蔵が、今では途絶えてしまった酒米を復活させ、
そうして作った酒なのだ。
この酒のいいところは、そのバランスのよさ。
際どい、微妙なバランスの上に成り立っているような、
線の細い酒ではない。
どっしりと横綱が座っているような、安定感。
ありがちな大吟醸のように、とって付けたような香りもなく、
まさにスッピンの美人というところ。

気に入った私は、継続して仕入れることにした。
何しろ、作る量が少ないので、
ずいぶんと前から注文しておかないと、手に入らないのだ。

その後、その酒を題材にした漫画が有名になり、
テレビドラマにもなって、名が知られるようになった。
その時期は、本当に品薄になってしまったようだ。

一時の流行に左右されず、
その蔵では、その酒を造り続けている。
中越地震では、被害を受けたと聞いて心配したが、
酒は大丈夫だったらしい。
(地震と聞いて、先ず酒のことを心配するなんて、、、。)

この酒を高いという人もいるが、
私はそうは思わない。
日本酒は、高い醸造技術が必要なのに、
ワインやウィスキーに比べて、
いいものが、正しく評価されていない気がする。

たいしたことのない酒が、単なる人気で、
ちやほやされたりしている。
日本酒は、ただ酔っぱらうための酒ではない。
(いや、そういう酒も好きだが。)
こういう、きっちりと筋の通った日本酒もあることを
知って頂きたいのだ。

Kame この酒は、本当に知ってる人にだけお出しします。

よく、分けてくれと頼まれるけれど、
それだけはご勘弁を。

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コメント

私は日本酒が苦手だけど(^ー^;
(二日酔いになりやすく^^;)
東京では、おそばを食べる時に必ず飲むってホントですか?
江戸っ子ってそういうもんだ、って言われて(笑)
長野の人は、おそばだけ食べて帰りますもんね。
私はアルコール大歓迎だけど♪

投稿: Jun | 2007年5月15日 (火) 16時02分

Jun さん、こんにちは。
はい、東京ではそばを食べる時に必ず飲むように、法律で決められています、、、、ということはないようです。
べつに、長野と変らないのでないでしょうか。

ただ、どこでも飲む人は飲みます。
そばを見ると、反射的に飲み物が欲しくなる人はいるようです。そば屋というのは、堂々と昼酒が出来る場所として、それを目当ての方も、ごく、ごく少ない(?)けれどいらしゃいますね。

投稿: かんだた | 2007年5月15日 (火) 20時34分

先日はようやく十割そばの夕べに行けました。
アスパラを生かした更科がとても季節を感じさせていただきました。
富士山も初めてでした。
さらにあのまぼろしの酒米Kを使った、K酒造のKがあるんですか?!
ぜひ今度味わわせてください!!(^^ゞ

投稿: 自然 | 2007年5月17日 (木) 00時19分

自然 さん、こんにちは。
十割そばの夕べに御参加ありがとうございます。
はい、そうなのです。
メニューの隅に、目立たないように書いてある、K酒造のKです。
よろしければ、お試し下さい。

富士山は終わってしまって残念です。
こんどは「熟撰」になります。

投稿: かんだた | 2007年5月17日 (木) 07時25分

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