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2007年5月28日 (月)

備えあれば憂いなし

ある老舗のそば屋さんのご主人が書かれた本を読んでいたら、
一日の仕事の最後には、必ず釜を水で満たしておく、とあった。

なるほど、と思い当たることがある。
私の子供の頃は、どこの家でも、夜寝る前に、
鍋などに、水を満たしていた。
いや、四、五十年前までの、家庭では、
そういう習慣があったのではないだろうか。
ちょっと、私は記憶が曖昧になっているけれど。

若い時に働いた、山の中の旅館もそうだった。
その日の最後の仕事は、寸胴鍋と、特大のやかんに、
たっぷりと水を入れておくことだった。

どうしてかって?
まず、何か不測のことがあって、
水が出なくなった時のためだ。
地震ばかりでなく、ちょっとしたことでも、
水の止まるようなこともあったからだね。

そうして、もう一つ。
火事があった場合、わずかではあるが、
その水を使えるからだ。
昔は、台所から火を出すことが多かった。
だから、いつでも使えるように、水を置いていたのだね。

その老舗のそば屋さんの話では、
火事にあった時に、大切な器を、
水を張った釜の中に放り込み、
燃え残ったことがあったそうだ。
なるほどね。

今ではどうなのだろうか。
他のそば屋さんの釜は、
夜には水で満たされているのだろうか。
私のところは、洗って乾かしてあるけれど。

でも、そうやって、不測の事態に備えておく、
いつもそういう気持ちを持っている、ということが、
とても大切なことなのかもしれない。

そう、日本全国、いつでも、どこでも、地震が起きて、
水が出なくなるかもしれないのだ。
せめて、やかんには、水を張るようにしようかな。



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コメント

懐かしい!!
昔おばあちゃんちへ行って、そう聞いたことがあります。
やかんと、流しにある桶にお水をいっぱいに。。。
火事になった時のためにって。
今は、ないなぁ(^ー^;

投稿: Jun | 2007年5月29日 (火) 13時07分

Jun さん、こんにちは。
やっぱりそうですか。
昔の人は、ちゃんと、備えていたのですね。
いまでも、そういう気持ちを持っていなければ。
とは思うのですが。

投稿: かんだた | 2007年5月29日 (火) 20時25分

こんばんは。
うちも夜は水を張って帰ります。修行中、教わった話では、やはり火事に備えてと言う事と、昔の釜戸の火種は、火を落としてからの余熱が強かったので、空のまま置くと釜が割れてしまうと言う事でした。

投稿: たく | 2007年5月31日 (木) 22時08分

たく さん、こんにちは。
やっぱり水を張っておかれるのですね。
なるほど、昔の釜は余熱が強かったので、水を張っておいた。そういう理由もあったのですね。参考になりました。

投稿: かんだた | 2007年6月 1日 (金) 07時42分

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