« 着るものにこだわらないけれど。 | トップページ | そばを湯で掻く文字どおり。 »

2007年5月19日 (土)

刈り取られてからも熟成するそば。

そばの実の特徴の一つに、
後熟作用というのがあるらしい。

そばは刈り取られても、
そのまま天日干しをすると、
未熟な実が残っていても、それが熟成するらしい。
養分転流といって、葉や茎にある養分が、
実に運ばれるのだそうだ。

なるほど、
だから、そばを刈り取った後、
畑に立てておいて乾燥させることが多いのだね。
そう、稲だって、「はざかけ」と言って、
田んぼで干したほうが美味しいと、
農家の人が言っていた。
それは、こう言う作用があるからだ。

もっとも、そばのほうだって大変だろう。
花を咲かせて実をつけたら、
いきなり根元からちょん切られてしまうのだ。
そうしたら、とりあえず、種に養分を送って、
子孫だけは残しておこうとするわけだ。

でも、最近はコンバインによって、
刈り取りと同時に脱穀してしまうところが多い。
手刈りをして、畑で乾燥させるところは、少なくなったようだ。
コンバインで刈り取っては、この後熟の恩恵を受けないことになる。

ならば、畑で乾燥させたそばのほうが、
いいそばに、なるのだろうか。

さて、自分で栽培してみて判ったが、
そばは、手で刈り取ろうとすると、
ぼろぼろと実が落ちてしまい、収量が少なくなってしまう。
だから、実が完全に熟すより前に刈り取り、
干して熟成させたほうが効率が良さそうだ。
反面、コンバインであれば、
完全な熟成を待ってから刈り取ることが出来る。

だから、どちらとも言えないのだね。

さて、人間でも、後熟作用は働くのだろうか。
仕事という畑から切り離された時、
人は、熟するのかな、腐るのかな。
そろそろ、定年を迎えられる先輩諸氏。
ぜひ、あらたな実りを迎えて頂きたいものだ。

|

« 着るものにこだわらないけれど。 | トップページ | そばを湯で掻く文字どおり。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 着るものにこだわらないけれど。 | トップページ | そばを湯で掻く文字どおり。 »