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2007年4月10日 (火)

そば屋にも「技」がある。

 ニュースによれば、首都圏の駅の中にある売店、キオスクで、閉まっているところが多いそうだ。
 何でも、人出不足が原因だそうだ。
 ちなみに、ちょっとまえまではキヨスクと呼んでいたのに、最近キオスクに改めたらしい。

 どうして人出不足になったかと言えば、Suicaなどの電子マネーに対応することにしたため、大量の熟練従業員の希望退職を募ったからだ。

 キオスクの仕事は、熟練の技が必要だと言う。
 すべての商品の値段を覚え、素早く代金を受け取るのだ。
 おつりなどは、すべて暗算。いちいちレジを打ってなんかいられない。
 そういう年季と経験の居る商売だったのだね。

 でも、電子マネーを使うことになって、そういう熟練の人はいらないと会社は読んだようだ。
 でも、人が集まらなかった。
 だから、店を開けられないキオスクが多いのだって。

 技を持った熟練の人たちを辞めさせて、安い労働力でしのごうとした結果の話。
 なにか、今の時代を象徴しているようだ。

 せっかくの「技」を認めてあげないなんてね。

 なんの商売でも、目に見えぬ「技」というものがあるはずだ。
 そば屋だって、何気ない接客のやり方にも、そんなことを感じさせる店もある。
 特に老舗と言われる店などは、花番の通し言葉などが、妙に安心感を与えてくれたりする。

 ある、ショッピングセンターの中にあったそば屋。
 ここは、それなりの手打ちそばを食べさせる店なのだ。
 昼過ぎで、お客はまばら。
 カウンターの中には、アルバイトとおぼしき若い兄ちゃんがいて、私のそばを茹でてくれる。
 つい、動きを目で追ってしまった。

 柄のついた揚げざるで釜の中のそばを掬うと、そのまま横の流しでそばを洗う。
 ここは、上から水をかけるシャワー洗いだ。
 そして、そばの入っている揚げざるを、二三回振ると、横に置いてあったザルにそのままそばを移したのだ。
 そして、揚げざるの縁で、そばの形を整え、私のところへ「はい、お待ち。」

 はああ、と感心して見てしまった。
 アルバイト君は、なんと、茹で上がったそばに、まったく触ることなく、「もりそば」を作ったのだ。
 なんと清潔で、手際のいいことよ。
 コレも「技」だなあ。

 でも、もちろん、そばは水浸し。
 食べようと思っても、そばが団子になっていて、うまくすくえないけれど、、、。

 あるファミレスみたいな食堂に、「信州のそば、職人の技。」なんて看板があったので、つい、ふらふらっと入ってしまった。
 そばは、、、、あの、工場製麺独特の匂いのするものだった。
 どこが「職人の技」なのだろうか。

 きっと、あのレジのうしろの事務室に、お金を数える達人がいるのに違いない。
 一万円札を百枚数えるのに、九秒九しかかからないとか。
 きっとそういう技なのだろうな。

 どちらにしろ「技」は大切にしなければいけない。
 でも、「技」の使い方は、もっと大切なのかもしれない。

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コメント

見事な揚げざる技ですね。そのようにしろ、、と言われたら、ノイローゼになりそうです。数字を追う仕事より、数字が後からついてくる仕事を続けていきたいです。。だからいつまでたっても ボクは貧乏なんですね。

投稿: たく | 2007年4月10日 (火) 22時32分

たく さん、こんにちは。
店にとっては、きっと、優秀なアルバイト君だったのでしょうね。見ていて感心しました。
そのままお客さまに出せるという無神経さ、、いや、無邪気さに脱帽です。

投稿: かんだた | 2007年4月12日 (木) 07時27分

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