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2007年2月24日 (土)

「そば好き」の人は、○○には向かない。

さて、昨日に引き続き、昔、ある飲み屋さんで会った、コーヒー豆の営業をしている方のお話し。
酒を飲みながら聞いた話しで、もう一つ、気になったことがある。

その方は、もちろん自分の受け持ちの店ばかりでなく、様々な店にも、売り込みに行ったりする。
だから、たくさんの店の状況を、よく見て知っているのだ。

その営業の人の話しでは、喫茶店の経営に向かない人というのがいるそうだ。
ええっ、どんな人だろう。
コーヒーの味が判らない人かな。
手先の不器用な人かな。

いいえ、
正解はこれ。
「自分がコーヒーを好きな人」なのだそうだ。
こういう人が店をやっても長続きしないという。

なるほど、コーヒー好きだから、お客さんに出すコーヒーを、みんな自分で飲んじゃうのだ、、、、、ということではないらしい。

コーヒー業界では、喫茶店を開く人や、飲食店で働いている人を対象に、セミナーなどを開いている。
コーヒーの種類や歴史、おいしい作り方などを教えているらしい。
なにも知らない人は、一生懸命その内容を覚え、きちんとその通りにコーヒーを作る。
ところが、「コーヒー好き人」は、そんなこと知っているよ、俺には俺のやり方があるよ、という感じで、そのとおりにしないことが多い。
だから、作るコーヒーにムラが出来たり、収益が悪くなったりするそうだ。

ふむ、なるほど。
でも、そのくらいのことで、店がつぶれるのかなあ。

実は、「コーヒー好き」の店は、同じような「コーヒー好き」の人にはいいのだが、「コーヒー初心者」には、入りづらくなってしまうことが多いのだ。
自分がコーヒー好きだから、来るお客さんもみんなコーヒー好きだと思ってしまう。
自分の「コーヒー好き」の世界に入ってしまって、ほかの人が入りづらくなってしまうのだ。

う〜ん、山登りに例えれば、先に一人でとっと登って、山頂から、まだ麓にいる人に向かって、「おおい、早く来いよ、こんな山が登れないのか。」と威張っているようなもの。

だから、「コーヒー好き」の店は、一部の人たちからは喜ばれるけれど、多くの人にとって、足の遠いところとなる。
すなわち、「コーヒー好き」は喫茶店をやると、失敗することが多い。
そういう話しに落ち着くのだ。

長い間、コーヒ豆を売りながら、そういう世界を見てきた人の言葉だ。
本当なのだろう。

ちょっとまてよ。
この話。
「コーヒー」を「そば」に置き換えたらどうなのだろう。

う〜ん、あるある「私はそば好きだから、、、、」と威張っている店。
きっとそのあとには、「、、、私の作ったそばは、間違いがない。」
と続くのだろうな。
間違いがあるかどうかは、お客さんが決めるのにね。

そう、主人が「私はそば好き」といっている店、あぶないぞ。
えっ、まさか「うち」のことではないだろうな。

そばを食べていただくのが好き。
そば屋の仕事が好き。
そういう風にならなくては、、、。


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コメント

昨日といい今日といい、考えさせる話ですね。つい読み入ってしまいました。コーヒー好きであってもいいが、コーヒー研究家になってはいけない、ということではないか、などとも思いましたが、どうでしょう? 
やっぱり、蕎麦好きな人の打った蕎麦を食べたいです。

投稿: 所沢太郎 | 2007年2月25日 (日) 01時38分

これは、ちょっと微妙な問題なのかもしれません。
私もコーヒー好きな人の作ったコーヒーのほうがおいしいのではないかと思いますね。
ただ、コーヒー好きの人は、自分のためにコーヒーを入れてしまうのです。
本来はお客さまのために、コーヒーを入れるべきなのでしょう。

ある人はこう考えます。
自分が好きなコーヒーだから、ほかの人に飲んでもらいたい。
もう一人の人の考えはこうです。
お客さまをもてなしたいから、おいしいコーヒーをいれたい。

どちらがいいのでしょうね。
私も書いていて、指が痛い、いえ、耳に痛い話なのです。

投稿: かんだた | 2007年2月25日 (日) 07時37分

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