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2006年12月 8日 (金)

人間の物忘れは何を育てる。

 ドングリころころどんぐりこ〜。
 この歌のように、山のドングリは木から落ちると、ころころと山の斜面を転がっていく。でも、ずっと落ちていくわけではない。ちょっと平らなところにくると、丸く回って止まるようになっている。ちゃんと、そういう形をしているのだね。

 植物というのは自分では動けない。
 だから、自分の子孫をもっと遠くに広げるために、様々な工夫がされているんだね。
 このドングリのように、坂を転がって移動するものがある。
 タンポポのように、風に飛ばされて移っていくものもある。
 果物のように、鳥によって運ばれる植物もある。

 みんなそんな工夫をして、仲間を広げようとしているのに、まったく蕎麦の奴らと来たら、そんな工夫の一かけらもないんだ。

Sobanomi  蕎麦の実は御覧のような三角錐をしている。
 これでは、急な山の斜面でも転がっていくこともない。
 風にのって飛んでいくこともない。
 固い外皮があるので鳥も突かない。

 ただ、ぽとりと、下に落ちるだけなのだ。

 そうして、同じ場所でまた来年生えてくる。ただ、仲間同士で競争しているだけだ。
 自然界の蕎麦という植物は、いったいどうやって自分の領土を広げようとしているのだろうか。

 ドングリの木は、実が転がっていくだけだから、自分より低いところにしか、子孫を残せないのかと思ったら、ちゃんと優れた助っ人がいる。
 山のリスは、秋になると、せっせとドングリを集めて、冬に備えるのだそうだ。ところが、リスは何か所かに隠した場所を忘れてしまうことが多い。だから、リスに運ばれたどんぐりは、その場所で芽を出すことができるのだ。
 リスの物忘れが、森を育てているんだね。
 人間の物忘れだって、なにかを育てているのかもしれないぞ。

 それにしても、蕎麦。
 お前達はどうやって世界を広げているんだい。
 なに、人間という助っ人がいるからいいんだって。
 本当かな。

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