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2006年12月 2日 (土)

そば屋は女系?

 昔、ひょんなことから知り合った、ある旅館の息子さん。かなり大きな旅館なので、あとはいい嫁さんをもらって、悠々と暮らせばいいね。などと、周りの人間は思っていた。

 ところがある時、こんなことをいう。
 「実は、旅館というのは男の子供は喜ばれなかったのです。」
 なんてことをいう。
 ええ、何をいっているんだい。
 息子の方が、旅館の経営を任せられるので、親御さんとしては安心だろう。

 「だって、旅館で看板になるのは、女将(おかみ)さんじゃないですか。旦那さんが挨拶に回るような旅館がありますか。」
 なるほど、旅館の仕事は女性に支えられていることが多い。
 ともすると外で遊び歩いてしまう男の子より、実際の仕事をきっちりとこなせる女の子の方が、旅館としてはありがたいのだ。
 女の子を、しっかりとした女将に育て上げ、働き者の婿さんを迎えておけば、商売としては安泰なのだ。
 なるほど。

 昔のそば屋でも同じことが言われていたらしい。
 ある老舗のご隠居さんの本に書いてあった。そば屋では男は役に立たぬと。

 店の中の細々とした仕事はできないし、帳場でも任せようものなら、遊びに行って金を使い込んでしまう。働き者の嫁さんを貰ったはいいが、夫婦仲が悪くて、嫁さんに飛び出されでもすれば、その日から商売に差し触ってしまう。
 だから、女の子の多い店の方が栄えたとのこと。

 まあ、これは昔のお話。
 今では息子さんががんばっているそば屋さんも、けっこうあるけれどね。代替わりがうまくいけばいいけれど。

 でも「商売屋には女の子」と言う話は、なぜか、素直に納得できるところが恐い。

 

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