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2006年11月11日 (土)

蕎麦を食べるのは日本人ばかりではない。

 蕎麦は日本の伝統食だ。
 ほかの国では、蕎麦を食べるところなどそんなにないだろう。
 蕎麦をこんなに食べるのは、日本の国だけだ。

 そう威張っていたら、向こうの方で手が挙がる。
 「意義あり〜。私の国だって、蕎麦が伝統食です。」

 ええ、なんだって。
 お前はどこのものだ。
 「はい、スロべニアです。」

 えっ、スロべニア。
 慌てて世界地図を引っ張り出す私。ああ、こんなところにあった。
 イタリアからアドリア海沿いに東へいった最初の国。
 旧ユーゴスラビア連邦に組み込まれていた、面積で言えば四国と同じぐらい,人口は200万ほどの、つまり長野県と同じぐらいの人口の国だ。
 ちょっと、古い資料だけれど、人口一人当たりの蕎麦の生産量は、日本の十倍だって。
 へえ、そんなに蕎麦が食べられているのだ。

 といっても、スロベニアの人たちが、ズズッとそばを手繰るわけではない。
 パンやお菓子にしたり、ソバガキのようなものを作って食べるのだ。調べてみれば、日本の蕎麦の食べ方より、遥かに豊富な料理方法がありそうだ。スパゲッティにちょっと混ぜるだけかと思ったら、違うんだね。
 蕎麦の栽培などは、きちんと管理されており、品質の良い蕎麦粒、蕎麦粉が流通しているらしい。

 スロべニアで、なぜ蕎麦の栽培が広まったかというと、この話が面白い。
 時代は16世紀から17世紀、スロバニアはオーストリアの王様の統治下にあった。農民たちは、厳しい税の取り立てに苦しめられていた。
 さて、そこへ誰かが蕎麦の種を持ち込んだ。蕎麦は成長が早いので麦の収穫の後に育てることが出来る。しかも、新しい作物だから、租税の対象にならなかったのだ。
 農民たちはこぞって蕎麦を作り、その食べ方を工夫した。それが今日の伝統となったのだ。

 16世紀から17世紀と言えば、日本でも蕎麦切りが広まった時代。日本だって蕎麦は租税の対象外だった。
 食べ物の文化は、貧しい庶民たちが切り開いていくものなのだね。

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