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2006年11月10日 (金)

お経はどうだろうか。

 街路樹の桂の木の枯れ葉が、表参道を舞う季節となった。

 こんな時、蕎麦を打ちながら聞くのは、キャノンボール・アダレイの「枯葉」だったりして。
 この曲のマイルス・デイビスのトランペットがいいんだ。ラッパに消音機を付け、抑えめの音で唸らせる。いつもはパワフルなキャノンボールのサックスが、それを追いかけるように、最初は控えめながら、やがてはっきりとした音を出していく。
 パパッパッパ〜。パパッパッパ〜〜〜。

 あっ、失礼。自分の世界に入ってしまった。

 このごろはそば屋でも、ジャズを流す店が多くなってきた。
 前にはいった店では、ちょうど懐かしの「MJQ」が流れていた。
 へえ、いまでもこの曲は聴かれているんだ。ミルト・ジャクソンの巧妙なヴィブラホンを聞きながら蕎麦を手繰るのもいいものだ。

 ある店では、多分有線放送を使っているのだろう、80年代のポップスを流していた。
 そこで流れてきたのはトレシー・チャップマン。黒人である自分達の生活の苦しさを、ギター一本でサラッとうたいあげる彼女のステージを、ビデオで見たことがある。電気サウンド全盛の当時に、生ギターの音だけで歌う彼女の姿は、妙に印象に残っている。
 ああ、あの頃は、あんなことをしていたな、等と思いながら蕎麦を手繰った。

 クラッシックを流している店もある。
 飛騨家具のテーブルに座り、ヨハン・シュトラウスなどを聴かされると、つい、蕎麦を手繰るリズムも三拍子になってしまうのだ。

 他にも、いわゆるヒーリング系の音楽を流しているところもある。ラジオ番組をそのまま流しているところもあった。
 そば屋のBGMといえば、人のざわめきとテレビの音ぐらいかと思ったら、最近はけっこういろいろな音が聞こえてくる。きっと、そこのご主人の趣味なのだろうね。
 でも、ハードロック系の音を流しているところはないし、レゲエも聞かない。演歌は観光地ではあるけれど、日本のポップスを流しているところは少ない。

 ということは、ジャズやクラッシック、評価の定まった昔のポップスなどを好きな人がそば屋をすることが多いのだろうか。きっと、内省的な人が多いんだね。

 「手打ちそば屋かんだた」では、音楽は流していない。
 蕎麦に集中して頂きたいからだ。

 などとかっこいいことを言っているが、音楽なんぞ流そうものならば、私が自分の世界に入ってしまうから。ラテン系をがんがんと、、、、オレッ。
 店にはスピーカは置かないようにしておこう。

 
 
 
 

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