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2006年10月 6日 (金)

「おとうと」は古い映画

 市川崑監督の映画、「おとうと」に出てきた田中絹代は、小説家の一家に後妻としてやってくる。彼女としては珍しい、あくの強い女性を演じている。
 その家には、十代後半の姉弟がいる。この二人が、なかなか新しい母になじめない。特に弟は、次第に心が荒れていく。その弟を気遣う優しい姉。しかし、弟は病に犯されていた。

 もう、大分前に見た映画なので、よく覚えていないけれど、たしか、そんな筋だった気がする。
 えっ、もう45年も前の映画なの。
 私はたしか、どこかの名画座で見たような気がする。あのころはビデオなんてなかったからね。
 姉役の岸恵子がとてもよかったことを覚えている。

 実は、先日お客さまに蕎麦がきの作り方を教えてほしいと言われた。
 それで急にこの映画のことを思い出したのだ。

 田中絹代が、家族のことを顧みない小説家の夫に、愚痴っぽく話す。
 誰々に何かをあげたのだが、お礼にそば粉を貰った。せっかくいいものをあげたのに、そば粉じゃ合わないわ、、、みたいなことだったと思う。
 そして、お椀に入れた粉に、火鉢にかかっていた鉄瓶から湯を注ぎ、蕎麦がきを作って食べはじめるのだった。

 なにか、この家族の雰囲気をよく表しているような場面だった。
 そして、ああ、昔はどこの家にも火鉢があって、鉄瓶がかかっていて、ああいう風に簡単に蕎麦がきができたのだ、と感心してみていたのだ。
 だから、他の場面はよく覚えていないのだけれど、ここだけが頭に残った。

 不思議なことに、いまだに、蕎麦がきというと、田中絹代がお椀をかき混ぜている光景が浮かんでくるのだ。
 古い映画だけれど、もう一度見てみたいものだ。

 蕎麦がきは、そば粉に熱湯を注ぐだけの、簡単な料理。
 私もそば粉の味を確かめる時に作ったりする。
 でも、かき回すのがけっこう大変なのだよね。

 お客さんにお教えしたのは、別の方法。
 そば粉を、ダマにならないようにぬるま湯で溶き、鍋で加熱するのだ。
 この方が、蕎麦がふわっとなるので、かき混ぜるのが楽だ。

 弟役は、確か川口浩だった気がした。ちゃんとした役者だったんだね。






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